天高く馬肥ゆる秋。
陽気が良いと心も弾み、つい鼻歌が出たり、スキップでもしたくなる。


ところで、「男性にはスキップができない人がけっこういる」という話を聞いたことがあるが、これって本当なのだろうか?

ためしに、身のまわりの知人・友人などに聞いてみると、「できる」とは言いつつも、「ケンケン」になってしまった人が数名……。ぎこちない片足ステップもあり。
とはいえ、小学生の頃などはスキップする男子をよく見たものだ。年齢的な問題? あるいは、羞恥心によるもの?

かく言う自分自身、人前でスキップするのはやはり抵抗がないといったらウソになる。
スポーツの家庭教師派遣「フレンドシップ」に聞いてみると……。

「性別によって、身体能力的にスキップできないなどということは特にないと思いますよ。ただ、日頃から運動していない人、デスクワークで体を動かしていない人などが多いため、苦手になっている人はいるかと思います」 。スキップができない男性は、「もって生まれた特徴」ではなく、やらないうちにできなくなっているのでは? という指摘だった。

子どもの頃、体がふっとびそうなくらい高くこいでいたブランコも、大人になると、少しの間乗るだけで気持ち悪くなる……というのにも似ているか。
「ただし、かつては男性のほうが習い事などを通してリズムや音楽に携わる機会が少なかったため、リズミカルな動きが苦手ということはあるかもしれません」

では、改めて。
スキップの簡単な上達法を教えてもらった。

「まず手を大きく振って、足を大きく上げて歩いてみましょう。
ジャンプするような感じに、大きく上に伸びるように歩くと、自然にスキップになりますよ」
この方法でうまくいかない場合には、リズムをとるやり方もあるそうだ。
「片足ずつ2回つくのがスキップですが、『ジャンプ・着地』を同じリズムでやったら、単にケンケンになってしまいます。『タンタタンタタンタタンタ』というリズムをまず手拍子だけでやってみて。それができたら、前進することは考えず、その場で片足ずつリズムにあわせてついてみましょう」

秋晴れの日。楽しい気分を表現するなら、ぜひスキップを。
(田幸和歌子)
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