シューズクリップとパンプスの専門店、「ル・シュシュジュエ」で店長兼デザイナーをされているおのざきのりこさんにお話を伺ってみたところ、パーティ需要はもちろんだが、意外とアフター5の食事や遊びに使う人も多いとのこと。
「会社にはノーマルパンプスを履いていき、バッグにシューズクリップを忍ばせておくそうです」とのことで、「へ~っ」と感心。
また同店のウェブサイトを見てみると、髪飾りとして使っている人もいるようで、まさに1粒で2度どころか、3度おいしいアイテムなのかもしれません。
ところで、いつ頃からこんなにブレイクしだしたしたんでしょうか? と聞いてみたところ、80年代くらいからあることはあったそうだ。
「21世紀を迎え、金具の性能がものすごくあがりました。それに伴って、シューズクリップを靴につけて販売するメーカーが少しずつ出てきたようです。ですが、あくまでも靴のサブパーツとしての扱いで、本気でシューズクリップに取り組んでいる企業はまだありません。今も、靴屋がつくったり、アクセサリー屋さんがつくったり、雑貨屋さんがつくったりと、立ち位置がとてもあやふやです。名称も、シューズクリップだけでなく、コサージュ、シューズアクセというように様々な呼び方があります。
とのことで、もちろん「ル・シュシュジュエ」さんが扱っているのは、すべて自社(創業50年の婦人靴メーカー)製のオリジナルデザインで、金具の性能にもこだわりが。
今は比較的、パーティっぽいゴージャスなものを見かけることが多いけれど、ふだん使いのさりげなくかわいいものがもっと増えれば靴のおしゃれが劇的に変わるかも!?
最後にこの春のおしゃれ・傾向と対策も聞いてみたところ、「ズバリ、ボリューミィがトレンドです。まだまだ“大きめ”“ゴロっとした”テイストが好まれていますし、新しいコーディネートの主役、トレンカとのバランスもベストです。いつものパンプスに、パンチを利かせた色味のシューズクリップをつけるのがおすすめ。黒に白とか、ベージュに赤とか、ボリューム&パンチがキーワードになると思います。 夏に向けて、お花系・リボン系を一つ持っておけば間違いないと思いますね」
ハレの日の装い、足元に何を合わせるか悩み中の人はもちろん、買ったものの一度もはいていない靴がある! という人は「シューズクリップ」、一度試してみてはいかがでしょう?
(まめこ)