とうとう悩ましい花粉症の季節が到来! 今年の花粉飛散量は少ない地域でも昨年に比べて2倍、多い地域では10倍にもなるというので、戦々恐々とされていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

花粉症対策の一番はスギ花粉と接触しないようにすることですが、スギの生えていないグアムでも、ツーリストの方たちの衣類に付着した花粉が舞ってしまうからか、なんとなくくしゃみが出たりすることがあるほどなので、日常生活を送る上で100%スギ花粉をシャットダウンするのは絶対に不可能。

そこでグアムで今最も人気のあるヨガ・インストラクターで、ご自身もヨガに出会う前はかなりひどい鼻炎に悩まされていたというMiroさんに、自宅でカンタンにできる花粉症に効くヨガのポーズを教えていただきましたよ。


「鼻炎などのアレルギー症状は、血行が悪い方に多く見られます。そのため頭に新鮮な血液を送り、内蔵にスペースを作ってあげるようにすると効果的。同時にのどを刺激してあげることで一時的にでも詰まっている鼻が通り楽になりますよ」とのこと。そこでMiroさんオススメの『鋤(すき)のポーズ(ハラ・アーサナ)』をご紹介しましょう。

1. 手のひらを下向きにして両手をカラダの横に置いて床に寝る
2. 息を吐きながら膝を曲げ、寝ながら体育座りをするように腿を下腹部につけてゆっくり2呼吸する
3. 息を吐きながらゆっくりとお尻を上げ、顎は引いて胸につける。後頭部、首、肩、上腕のみ床につけ、両手は背中の真ん中辺りに添えてゆっくり2呼吸する
4. 息を吐きながら両足を空に向かってつま先まで伸ばす
5. 顎をゆるめ、上体を少し下げて両足を頭の方へ伸ばす。
できればつま先を床につけた状態で30秒~1分間、自然に呼吸をしたままキープする(写真参照)
6. 息を吸いながらゆっくりと背骨の上部から骨盤まで、背骨をひとつひとつ床につけるように下ろす。骨盤が床についたら、息を吐きながら両足をゆっくりと床まで下ろす
7. 両足を軽く開き、両手はカラダの横に手のひらを上向きにして置き、全身の力を完全に抜いた屍のボーズ(シャヴァ・アーサナ)でしばらく休む

ちなみに、慣れない方はタオルを2センチ厚さに畳んだものを肩のラインから肋骨の下辺りに入れるとラク。また首や肩が上がってしまっていたり、腰が固くてステップ5でつま先を床につけられない方は、頭の向こう側に椅子やブロック状のモノを置いてつま先をその上に乗せるといいようですよ。

「頭をいれこむことでのどを刺激し、甲状腺や副甲状腺の機能をよくしてくれるので、気管支炎や喘息、のどや鼻の不調、動悸を改善してくれます。また頭と骨盤の位置が上下逆さまになることで内蔵が移動し、血液やリンパの流れが変わることで頭痛や不眠症の改善、腸などの内蔵の働きが活発になり、血行が促進されてアレルギー全般、肩こり、腰痛、腹痛、背中の関節炎などにもよいですよ。またホルモンバランスを整えてくれるので、女性器系のトラブルのある方にもオススメ。
ただし生理中は血液の流れが自然と逆になってしまうので避けるようにしてくださいね」とのこと。

とにかく花粉症対策には血行を促進してアレルギーになりにくいカラダを作ることが一番! 『鋤のポーズ(ハラ・アーサナ)』はその上で詰まってしまった鼻炎などの不快症状の緩和にも役立つ上、花粉症以外にも現代人の悩みを解決してくれるので、就寝前の習慣にしてみてはいかがでしょうか?
(鶴賀奈穂乃)