以前、コネタで「子どもの落書きをアートに仕上げてくれるサービス」というのを紹介したことがある。
これは、子どもがノート等に描いた絵を送るとグラフィックデザイナーがアート作品のように仕上げてくれるという試み。
「一生の宝になる」と、パパやママ達を感激させていたそうだ。

そして、こちらも感動的! キュリオシティジャパン株式会社では、子どもが描いた絵を送ると、それをぬいぐるみにしてくれるサービス「My Pretty MONSTERS(マイ・プリティ・モンスターズ)」を運営しているとのこと。

システムは、まず子どもが描いた絵を撮影して、画像データを同社に送信。すると、それが海を渡ってアメリカのオレゴン州ポートランド在住のデザイナーグループの元に送られる。現地では、デザイナーがそのデータを“原画”にして、オリジナルのぬいぐるみを作成してくれるそうなのだ。

これぞ、まさに“一生の宝物”! 非常に素敵だと思う。そこで同社に、このようなサービスを起ち上げたきっかけを伺ってみた。
「私の知人で、アメリカ在住の女性デザイナーがいるんです。ある日、彼女が病気で入院している子どもが描いた絵を元に、ぬいぐるみを作ってあげたそうです。すると、それが評判を呼び、『ウチの子にも作って!』というリクエストが殺到しました」(同社・小林代表)
その話を聞いた小林さんが、日本でもこの事業を始めようと決断。3月より、同サービスを国内でも開始した。

ところで、子ども達はどんな絵を送ってくるのだろうか? すごく重要なチョイスだ。
なにしろ、それを元にぬいぐるみ製作が進んでいくのだから。
「女の子からは“お姫さま”だったり、人物を描いた絵が多いです。あと、“天使”や“お花”の絵が送られてくる傾向もあります。一方、男の子の場合は、動物っぽいものが多いでしょうか」(小林さん)
女の子からのオーダーが圧倒的かと思いきや、割合はほぼ五分五分。このサービスは、男の子のクリエイティビティにも刺激を与えているのだ。

ちなみに料金は、11,550円(税込み)。同社にオーダーして1カ月ほどすると、お子さんとプロのデザイナーのコラボによって完成したオリジナルのぬいぐるみが我が家に届けられる。
「自分が描いた絵が海を渡り、アメリカで形になる。そんな現実に、お子様はワクワクするみたいです」(小林さん)

これがいい刺激となって、国際人への道を歩んでくれれば……。そんな期待も、このサービスには込められている。
(寺西ジャジューカ)
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