小栗旬が山田優と結婚した。ちきしょうめ。

そんな話はいいのだが、彼と岡田将生が主演を務める映画『宇宙兄弟』は元々、「モーニング」に連載されている漫画であった。

そして原作では、あるパズルが登場するという。それは、まさにこんなやつ。「株式会社やのまん」が1月末より発売している“宇宙パズル”は、真っ白い。絵柄が無い。
こういうデザインだと、どうなると思う? とにかく、ピースの形のみを頼りに当て込んでいかねばならない。
……それ、難し過ぎるだろう!

いやいや、この難しさには理由がある。実はこのようなホワイトパズル、宇宙飛行士選抜試験で実際に使用されているそうなのだ。また宇宙飛行士に必要な“忍耐力”をトレーニングするのに最適だという。
なるほど、確かにパズルのパッケージには「宇宙飛行士選抜試験 過去問題」と書いてある。

当然、発売されているパズルには選抜試験より難易度を若干落とした形の物もある。何しろ、ディスカバリー(2010年)に搭乗した宇宙飛行士の山崎直子さんは300ピースで構成されたA4サイズのパズルにチャレンジしたそうなのだ。

同社からは発売されているのは、99ピースの『SPACE PUZZLE/宇宙パズル』と204ピースの『HYPER SPACE PUZZLE/ハイパー宇宙パズル』。4月20日には、より本格的な300ピースの『GREAT SPACE PUZZLE/グレート宇宙パズル』が発売されるという。
「当社のスタッフが挑戦したところ、99ピースの方は90分、204ピースの方は12時間ほどで完成させました」(同社・担当者)
ジグソーパズルの製作には定評のある同社のスタッフでも、これほどの時間を要してしまうのだ。その難易度の程、わかっていただけるだろうか。

当然、私も血が騒ぐ。これは、私にもチャレンジしろという事か? 早速、取り寄せました!
まずは、99ピースの『SPACE PUZZLE/宇宙パズル』に挑戦したいと思います。
……もう、ピースを床にばら撒いた時点で袋小路。どこから手を付けていいのか全く不明だ。ただピースとピースはどれもそれなりに「カチッ、カチッ」とハマっていくので、勢いに任せて自分なりにガンガン組み合わせていく。
いかん。気付くと、よくわからない木の枝みたいな形になっていて。これでは、テンで駄目なのだ。
真四角にしないといけない。もうっ! ……あ~、確かに忍耐力が鍛えられるね(笑)。
それ以降も続け、結果的に計2時間弱頑張ったのだけれど、ギブアップです。段々、四角に近付いていく気はするのだけど、白旗を上げてしまいました。ただ、休み休み数日かけて取り組んでいったら、いつかは完成する気がするな。

続いての204ピースの方は、もう言わずもがな。
終わりが見えない。2日かけましたが、無理!
本物の宇宙飛行士選抜試験は「300ピースを3時間以内で仕上げる」というミッションだそうだから、彼らの頭脳やら忍耐力やら何やらは本物だな……。

それにしても、こういうパズルに挑戦するのはどういう人なのだろう? その辺りを同社に尋ねると、まずは純粋なパズルファンが挙がるらしい。
「本当のパズル好きは、1つを完成させると『次はもっと難しいのを!』と難易度を高めていく傾向にあります」(担当者)
あとは、『宇宙兄弟』映画化によってにわかに起こり始めた“宇宙ブーム”に興味を抱く、流行に敏感な人のアンテナにも引っ掛っている模様。

そんな、この『宇宙パズル』は全国のホビー・玩具店、大型電気店、または同社のショッピングサイトにて購入することができる。
価格は、99ピースの『SPACE PUZZLE/宇宙パズル』と204ピースの『HYPER SPACE PUZZLE/ハイパー宇宙パズル』がどちらも420円(税込み)。
300ピースの『GREAT SPACE PUZZLE/グレート宇宙パズル』は945円(税込み)。

画像をご覧の通り、完成させると無機質なホワイトの四角形が出来上がります。見れそで見れない、この形。ゴールは、月のように遥か遠くにあるようです。
(寺西ジャジューカ)