「ソース派」、「しょう油派」なる言葉があるが、そう考えてみると私は完全なる「しょう油派」かなぁ。キャベツにも、コロッケにも、とんかつにも、しょう油でいく。
トクトクトクトクトク……、あふれんばかりに。
しかし、あふれさせてばかりなのも面倒。聞くところによると、今では固形のしょう油も売られているようですよ? 振りかけるタイプもあれば、味噌のような形状で塗ったり摘んだりするのもあるらしく。

そして、今度はこんなものを発見しました。
「京の舞妓さん本舗」(京都府京都市)が昨年11月より発売しているのは、その名も『舞妓さんの泡醤油』。
形状は、液体とも固形とも言えない。
いわゆる、“ムース状”になっているようです。
「数年前に行った飲食店で、初めて『泡醤油』というものを知りました。『舞妓さんなど着物を着ている人が食事に来た際、しょう油が跳ねて着物を汚さないために料理人の心遣いで作られたもの』という俗説があるそうです」(担当者)
日本人の“おもてなしの心”が表れた、いい話!

しかしこの泡醤油は、あくまでプロ向けのもの。一般に広く知れ渡ってはいませんでした。
「親族で会食をしている時でした。子どもたちがお寿司を食べる際、しょう油をテーブルにこぼしたり、服に跳ねさせてたんです。
それを見て、『家庭用にあの泡醤油があればいいのに……』と思い付きました」(担当者)
というわけで、商品化に向け動き出す。しかし、日持ちなどの問題が立ち塞がった。
そこで、方向転換! 「泡醤油の粉末を販売し、家庭で水と混ぜて作ってもらう」という方法を見いだしたようです。結果、新感覚の調味料『舞妓さんの泡醤油』が完成!!

作り方は、いたってシンプルです。粉末1:水3の割合にし、泡だて器でかき混ぜてください。その後、冷蔵庫で30分冷やすと出来上がり!
「ダシが効いているので、“ダシ入りしょう油”の味に近くなると思います」(担当者)

ちなみに、気になる「泡醤油」の用途について。
基本的には、おすしやお刺身に付けたり、通常のしょう油と同じ使い方をしていただきたいのですが。
「粉と水を混ぜて作る泡醤油の特性を生かし、『さまざまな液体と混ぜて、オリジナル調味料が作る』という楽しみ方もあります。例えば、水の代わりにレモンの汁を混ぜて溶かしていただくと『レモン泡醤油』になり、焼き魚の臭みも取れるのでオススメです」(担当者)
ゆず果汁で溶かすと「泡ポン酢」になり、鍋の薬味などに最適。大根おろしと混ぜると、大根おろしの実と汁、両方の栄養を取り込んだ泡醤油が完成。思いもよらぬ効果を得られます。

他にも色々あるみたいなので、ちょっとご紹介しますね。

【泡マヨネーズ】(フライやカツに合う)
泡醤油パウダー/大さじ1、水/大さじ2、マヨネーズ/20g、練乳/2g
【泡豆板醤】(水炊き・寄せ鍋の薬味に使える)
泡醤油パウダー/大さじ1、水/大さじ2、ごま油/小さじ1/2、豆板醤/小さじ1/2
【泡ごまダレ】(しゃぶしゃぶの付けダレに使える)
泡醤油パウダー/大さじ1、白練ごま/大さじ1、水/大さじ2、砂糖/小さじ1/2
※分量はすべて、約2人前

私も取り寄せてみました!
早速、封を開け、粉末を容器に開けると、ほのかにしょう油の香りが漂う。期待が高まってきたぞ。
ここに水を注ぎます。……より一層、いい香りが立ってきました!! では、これをひたすらかき混ぜますね。すると、みるみる水に“ぬめり”が現れ、色味もみるみるしょう油カラーに。ではこれを冷蔵庫に置き、30分待ちます。


ハイ、30分たちました! では、まずなめてみたいと思います。……あっ、おいしい。
なるほど、ダシが効いてますな。もう、これだけを食べてても良いくらい。これをご飯に乗せ、『ごはんですよ』とか『食べるラー油』みたいにしてもおいしかったです。
いや、レシピはいろいろあるんです。
泡醤油とフランスパン、溶かしバター、ガーリックを組み合わせた「泡醤油ラスク」や、パン、マヨネーズ、野菜などと組み合わせた「泡醤油パン」など。楽しみ方は、想像力次第ですから!

そんな泡醤油には、どのような反響が寄せられているのでしょう?
「『跳ねない』という機能的な要素に注目しての開発でしたが、『おいしい』と言っていただくことが多く、うれしい限りです。また、塩分の低さ(通常のしょう油の3分の1程度)と、付ける量をあらかじめ調整できることから、ご高齢の方にもご愛顧いただいております」(担当者)

現在、この『舞妓さんの泡醤油』は同社のwebサイトにて購入できます。価格は「お試しセット(25g×2袋)」が1,050円(税・送料込)、「ご自宅セット(25g×5袋)」が2,100円(税・送料込)、「業務用セット(200g大袋)」が2,625円(税・送料込)。

とにかく「味がおいしい」は、私が保証します。もちろん、ムース状だから跳ねようがないわけで。そして、使い勝手が幅広い。
我が家は、今日からコレで行きますよ!
(寺西ジャジューカ)