「朝食はスムージーだけ」
「朝食はフルーツたっぷり」
「朝食はバナナだけ(あるいは、りんごだけ)」
「朝食はたっぷりとって、夜は少なめが良い」
「朝食の理想は、和定食」
などなど、昔から様々な説がある。

朝食ダイエットは結局なにを食べればいいのか ダイエット専門院に聞く


また、最近では、もともと朝に食べる人が多いヨーグルトについて、実は朝のヨーグルトは太りやすくなり、夜にとるほうが代謝があがるという研究結果も発表されていた。


結局、健康的にダイエットするためには、朝食は何をどのように食べるのがいちばん良いのだろうか。
ダイエット専門院・渋谷DSクリニックの林博之院長に聞いた。

「朝食には果物のイメージがあるかもしれませんが、フルーツのメリットとデメリットは把握しておくべきだと思います。メリットは、ビタミン類・酵素・食物繊維が豊富であること。デメリットは、糖質がそれなりにあること、さらに果糖は中性脂肪に変わりやすいという点、体を冷やす作用があるという点です」

朝食ダイエットは結局なにを食べればいいのか ダイエット専門院に聞く


果物は脂肪を蓄積しやすい夜よりも、朝に食べた方が良いことは間違いないそう。
「食事の量も同様で、日中の比重を多くして、夜にかけては徐々に少なくした方がダイエットには良いです」
やっぱり朝食を多めにすること、果物を朝にとることは良いことだったのか……。


「ただし、重要なのは食事の栄養バランスです。朝ごはんであっても、たんぱく質や野菜の摂取量を意識し、さらに眠っていた体の代謝を高めるために温かい汁物などを取り入れられるのがベストです。しかし、忙しい朝はそうもいかないと思います。そういった場合は、何も食べないよりバナナ1本でも食べられた方が良いでしょう」

朝食をりんごだけ、あるいはバナナだけなどにするのがダイエットに良いというわけではなく、栄養バランスの良い食事ができないときに「何も食べないよりはマシ」ということだったのか。

朝食ダイエットは結局なにを食べればいいのか ダイエット専門院に聞く


また、「1日1食ダイエット」というのもあるけど……。
「1日1食は、逆に太りやすくなります。
体は代謝をコントロールして自分の体を守る性質があります。1日に1回しか栄養が入ってこないとなれば、体は自分の代謝量を下げる(=体温を下げる)ことで、エネルギーを消費させずに、恒常性を維持しようとします。つまり、摂取したエネルギーを脂肪としてため込みやすくなるということです」

時折、「女ってさあ、『痩せたい』とか言いながら食べてるじゃん。消費するカロリーよりも、入れるカロリーが多いから太るんだよ。入れるカロリーを減らせば良いだけなのに」などと得意げに語る男性もいるが、単純に「入れるカロリーを減らす」のではなく、実は「代謝を上げること」が非常に重要なのだ。

食物のカロリーチェックばかりしている人は、「脂肪ためこみ体質」になってしまう危険もアリ! ご注意を。

(田幸和歌子)