2011年11月に75歳でこの世を去った落語家の立川談志。従来の落語を突き破る独自のスタイルで人気となり、熱狂的な支持を集めた。そんな立川談志の死から5年、遺品がネットオークションに出品されており、大きな注目を集めている。

懐中時計漫画などゆかりの品々が登場


立川談志公式Twitterの@danshi898は、1月10日に「談志は『何か縁があって俺の処に来た物だから捨てられない。けどそれを上手に使ってくれる人もいるだろう。』と申しておりました」という言葉とともに、1月10日から15日の期間中に「ヤフオク!」で「立川談志ご遺品オークション」が開催されていることをツイートした。「ヤフオク!」には計161品もの品物が登場しており、これはどれも立川談志が自宅で使用していたものや保管していた品々とのこと。




出品アイテムのなかには、グラスや抹茶椀などの日常的に使っていたと思われる品や、生前にファンだと公言していた手塚治虫の漫画セット、収集していたレコードなどが出品されている。これには、「すげぇ、立川談志さんの遺品がオークションになってる。ファンにはたまらんだろうな」「まな板やら包丁やら日用品まで出品されているのがおかしいww」と、SNSなどではファン以外の人たちからも注目する声が。なかでも熱い視線を集めているのが、懐中時計と一枚机。どちらも100円スタートにもかかわらず、オークション開始から60件以上もの入札が入っており、13日現在の価格は3万円越えとなっている。

“ライ坊”の兄弟も? ぬいぐるみ好きな意外な一面


迫力ある喋り方と毒舌で有名な立川談志だが、プライベートではぬいぐるみが大好きというカワイイ一面も。なかでも、海外で一目ぼれして購入したライオンのぬいぐるみ「ライ坊」は特にお気に入りだったようで、弟子がライ坊をいじめて傷つけてしまった時には破門しかけたほど可愛がっていたようだ。オークションでは、このライ坊の兄弟分(?)と思われるライオンのぬいぐるみや、テディベアなどのぬいぐるみがセットになった遺品も出品されている。

また、ネクタイやパンツのほかに、足袋やステテコセットも出品中。画像を見る限り明らかに使用済みのもの。しかしやはり熱狂的な人気を集めた立川談志だけに、ステテコは数件、足袋にいたっては数十件もの入札が入っている。

オークション終了の前日である1月14日には東京・下北沢で下見会が開催される。競り落とすことはできなくても、品物を見ることができるチャンスだ。