サイダーの歴史がまた1ページ…ラムネ博物館で「桜えびサイダー」が初お目見え!

炭酸飲料界のエンターテイナー! 『うめぼしコーラ』(記事はこちら )『さくらコーラ(記事はこちら)』などなど、数々の変わり種サイダーでおなじみの木村飲料 (静岡県島田市)から、またも異色のサイダーが登場。しかもお披露目イベントが「清水ラムネ博物館」で大々的に行われるとの情報をキャッチ。

木村飲料フリークの筆者は喜び勇んで会場に足を運んでみた。


ラムネ・サイダーの知られざる歴史がのぞける博物館


清水ラムネ博物館があるのは、静岡県外からの観光客も殺到する人気スポット、エスパルスドリームプラザ。こちらの1階に常設されている。
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新商品の先行販売&無料試飲会とあって、ラムネ博物館前は黒山の人だかり。
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興味津々の人々の前で明かされたその新商品とは……?

と、その前に、まずはこの謎のスポット清水ラムネ博物館とは……?
知られざるラムネやサイダーの歴史がのぞける、おそらく世界唯一のミュージアム。

誰もが初めて目にすること請け合いのラムネ・サイダーの歴史年表。
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歴史上の人物と炭酸飲料の意外な関わりがのぞける年表。

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ペリーが日本に持ち込んだ炭酸レモネードと同じタイプの瓶も展示。
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ラムネ瓶の変遷も一目瞭然。
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木村飲料の扱ってきた代表的な炭酸飲料の数々。
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『元祖ビー玉ラムネ』はあのモンド・セレクション金賞を3年連続で受賞!
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いわゆる「ご当地サイダー」も。あなたの地元の物もあるかも?
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もはや日本に1、2台となった超貴重なラムネ充填機まで展示。
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マニアが泣いて喜ぶ極上の空間なのだ。


さぁ、お待たせしました!
そんなディープな空間でお披露目されたのは……
まさかの『桜えびサイダー』!
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今回のテーマ食材は桜えび!
駿河湾でしか獲れない桜えびは、「海の宝石」と称されるほどの貴重な食材。そんな桜えびを大胆にもフィーチャーしたのが、この『桜エビサイダー』なのだ。

リアルな桜えびの風味に思わず笑ってしまう人続出


木村飲料社長の熱のこもった商品紹介。
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「由比港で水揚げされた桜エビは、富士川の河川敷で天日干しされるのですが、そのイメージが頭に浮かぶような本物の色と香りの再現に努めました。生臭さを消しつつ、風味を活かすことに苦心しましたが、会心の出来になったと自負しております」(木村飲料株式会社 代表取締役社長 木村英文さん)

新商品に興味津々な子どもたちの前のパネルがまさに天日干しの光景。この美しいピンクの絨毯は、桜えびの本場ならではの風物詩だ。
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瓶に囲まれていたのは、生きたままの桜えび。
この状態が目にできるのも本場だからこそ。
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共同開発社となる、桜えびの加工・販売の老舗ヤマト食品からは、営業部次長の川崎さんが挨拶。トークにも力が入る。
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「約2年もの歳月をかけてようやく完成しました。木村飲料さんの特別な技術により、風味が一番強い乾燥桜えびから、味わいや色を抽出して再現しています。鼻に抜ける香ばしさ、口の中いっぱいに広がる桜えびの風味をお楽しみください」(ヤマト食品株式会社 営業部 次長 川崎久太郎さん)

真っ先に試飲したチビッコの感想は……
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「おいしい!」
続く子も「おいしい!」とひと言。


簡潔な感想が呼び水となり、集まった人々の手も伸びる、伸びる。
みんな興味深そうにテイスティング。
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思わず笑ってしまう人も多かったのだが、さて……。

筆者もひと口グビリ。
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ん・んんん!?
……確かにこれは桜えびの風味!
あまりのリアルな再現ぶりに、確かに笑いがこぼれてしまうかも。
出汁感が強いわけではなく、桜えびの旨味が絶妙にサイダーと融合した感じというか。


世界に誇る静岡の名産を炭酸飲料に


あらためて、お二方に注目のポイントを伺ってみた。
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まずは、木村社長から。
「こだわり抜いた色合いにも注目して欲しいですね。以前発売した『さくらコーラ』とは、ピンクの色が違うのがわかるでしょ? これこそ、本物の桜えびから色を抽出した成果です」
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比べてみると、確かにまったく違う種類のピンク。この細かいこだわりが味のバランスにも活かされているのだろう。

「世界に誇る静岡の名産を炭酸飲料にするチャレンジを我が社では続けています。
このサイダーを入り口に、本物の桜えびにも興味を持ってもらえると嬉しいですね。これまで我が社が発売したラムネ・サイダーは100アイテムほどに上りますが、その8割ほどはこの清水ラムネ博物館で手に入ります。静岡土産としても大人気ですよ」

そう、確かにこのラムネ博物館には木村飲料のアイテムもズラリ。
冷え冷えの状態でゲットできるので、その場で楽しむのもOKだ。
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ヤマト食品の川崎次長からは、桜えびサイダーの楽しみ方の提案をいただいた。
「今回の商品はお酒の割り物としても最適です。特に芋焼酎との組み合わせがベスト。こだわりの色味も損なわず、フルーティーさが加わり、カクテルのような感覚で楽しめますよ」

「緑茶割り」のように、静岡を代表するお酒の飲み方になるかも? これは試してみる価値アリだ。

「5月3日(水)には、由比漁港で『由比桜えびまつり』が開催されます。全国から毎年7万人ものお客様が詰めかける一大イベント。こちらで、桜えびサイダーも販売します。また、生の桜えびを先着順で無料配布しますよ。ぜひ本物の桜えび&忠実に再現したサイダー、どちらもお楽しみくださいね」
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会場はJR由比駅から徒歩5分。ゴールデンウィークの予定に加えてみては?

サイダーを知り尽くした木村飲料、桜えびを知り尽くしたヤマト食品。両社のタッグだから実現した世界初の桜えびモチーフ飲料『桜えびサイダー』。
静岡が生み出した未体験の味わいでした!
(バーグマン田形)