マイクロ一眼のように軽くてコンパクトなカメラが主流になるかもしれない昨今だが、長いレンズを付けた重い従来の一眼レフをお持ちの方、まだまだ多いだろう。ならば、そのような重いカメラを楽に持ち歩くことを考えるべきではないか。
ということで、今回はそんな考えから生まれたアイテムを紹介しよう。

一眼レフが重い、辛いと感じる原因は、何と言ってもストラップにある。首または肩にかけるわけだが、長時間ぶら下げているとそれがグリグリと食い込む。余りの重さと痛みにたまらずカメラを手持ちで持ち歩くことも。考えてみると、肩は二つあるのだから片方だけに負担をかけるのはおかしい。

それで登場したのが、『アクティブカメラストラップ サファリ』(仏トレッキング社)だ。
リュックサックのように両肩に背負う感じで使用するストラップ。取り付ける専用の器具をカメラストラップ穴に通して固定後、簡単に本体にジョイントできるようになっている。

また、双眼鏡を取り付ける器具も付属。本体にはリングが他にもあるので双眼鏡だけでなく、ケータイやコンパクトカメラもぶら下げ可能だ。さらに、メモリーカードなど小物を入れるポケットがショルダー部にあるので、だいたい当座必要なものは同製品に装着できるわけ。

筆者も寒い中、早速使用してみた。
装着すると、何かの特殊部隊員のような格好に見える。大きな一眼レフと双眼鏡をぶら下げて歩いていると、正直ちょっと怪しげではあるが、普段の撮影に比べ明らかに肩の負担は軽くなった。

この装備で山奥とかに入ってネイチャーフォトを撮っていると、撮影者自身が格好いい被写体になりそうである。さらに、前回紹介した『マーティン・フィンガーシューティンググラブ』をはめれば、完璧なネイチャーフォト・カメラマンに見られるだろう。

寒くて外に出るのは辛いだろうが、いい写真をゲットするため、勇気を出してどんどん自然の中に飛び込んで行こう!
(羽石竜示)