これが、ワクワクなんですよね。家で寝てる時とは、あまりに雰囲気と状況が違う。いつもは自宅で一人寝てるのに、この時に限っては狭いスペース内で川の字状態でグッスリ。これが、なぜだかワクワクさせます。快適ではないし不便なのに、我ながら不思議だなぁ。
"秘密基地感"を追求して、十字型になった
このワクワクが倍増しそうなテントが開発されました。アウトドア用品ブランド「DOPPELGANGER OUTDOOR(ドッペルギャンガーアウトドア)」が今月より発売している『クレイジーエックス』(税別18,000円)は、4人用の"世界初十字型テント"です。
あまりに斬新なのだけど、ただ奇をてらっただけじゃない。内部は、4つの寝室スペースとそれらをつなぐ1つのミーティングスペースで構成されています。
要するに"川の字"から解放され、それぞれがパーソナルスペースを確保することができる。しかも、孤独じゃない。中央はミーティングスペースになっており、全員が顔を合わせて談笑したりトランプなどで遊んだりすることができます。
でも、なんでこんなフォルムのテントを作ったのかしら?
「キャンプというものは本来、日常生活より不便なもの。
たしかに、このテントで寝たり語らったりしたらワクワクしそう。
「テント内は座ることもできないくらい低く、それぞれの寝室スペースは両手を広げることもできないくらい狭いですが、4人がミーティングスペースで顔を合わせた時のワクワク感は子どもの頃に想像した秘密基地を思い起こさせます」(担当者)
なぜか荒れた天候になりがちな野外フェスに対応!
ここからは、実用性についてを突っ込んでいきたい。『クレイジーエックス』は、どのようなシチュエーションに適したテントなんでしょう?
「野外フェスでメリットを最大限に享受できる仕様になっています。気の合う仲間と寝そべって『今日の◯◯の3曲目が良かった』とか『明日は□□のステージが楽しみ!』と、余韻に浸ったり明日の計画を練ったりして活躍できれば嬉しいです」(担当者)
ミーティングスペースで語らいつつ、パーソナルスペースではプライバシーを確保。大柄な男性が寝転がっても余裕ができるよう"ゆとり"を設けているそうです。バックパックなどの荷物を置くことも可能とのこと。
「180cm以上ある大柄な男性スタッフが実際に使用しましたが、『僕でも快適に寝られます!』と断言していました」(担当者)
また、フェス仕様は内部だけでなく外部にも施されている。野外フェスはなぜか荒天になることが多く、風でテントが破損することも少なくありません。しかし、このテントは通常より高さが低いため、開けたキャンプサイトであっても風の影響を受けにくい構造です。
「ワクワク感を優先させた結果、天井が低くなりました。あくまでも目指したのは秘密基地です。結果として、野外フェスが開催されるような開けたキャンプサイトでも横風の影響を受けにくくなるというメリットもついてきました」(担当者)
事実、『クレイジーエックス』の実用性を評価するキャンパーからの喜びの声は今までに数多く上がっているそうです。
「SNS上では『これは最高に頭悪いwwだが!そこがいいっ!!』『狭いテント内で、隣の奴に寝返り打たれて上に乗っかられたら殺意が湧くので、コレはかなり実用的かも知れない』といった声が上がっています」(担当者)
なるほど、寝相の悪さも解消されてましたか! 一度、それで本気で揉めたことがある記者には気になるテントです。
(寺西ジャジューカ)