中国人とユダヤ人は世界的にもビジネスが上手いと言われるが、その中国人から見た日本企業とはいったいどのような存在なのだろうか。中国メディアの今日頭条は21日、中国企業と日本企業の違いについて考察する記事を掲載し、企業経営における考え方の違いを伝えている。


 記事は、中国人経営者にとって技術とは「最先端の設備」を意味すると伝え、技術は開発するのではなく、より最新の設備を購入して手にするものという考え方だと紹介。また、社員教育にコストをかける中国人経営者は非常に少ないことを伝え、こうした状況を揶揄する言葉として「ある中国人経営者が日本から高額な設備を導入したが、社員教育を怠ったため設備を壊してしまい、修理には教育のコスト以上の費用がかかった」というものまであると伝えた。

 一方、日本の経営者は「技術を学ぶ」ことにコストを掛けることを厭わないとし、そのため日本企業が持つ設備はたとえ最先端でなくとも、不足分は技術で補うことができると指摘。補うことのできる技術こそが「日本企業と中国企業のソフトパワーの差」であると論じた。

 さらに、日本企業と中国企業の考え方の違いは、物事への取り組み方にも現れているとし、中国企業は往々にして「表面的に知っただけで理解したつもりとなり、根本から学ぼとせず、そいて堅持しようともしない」と主張。中国企業が重視するのは何よりも「スピード」であり、すぐに利益の出る方法を考えるとする一方、日本企業は物事を始めるのは遅いが、始めたら徹底的に取り組み、執着し、堅持し続けると論じた。


 また記事は、ルールや規則に対する考え方も日中では異なるとし、中国人は常にルールや規則の抜け穴を探そうとするが、日本人はルールや規則を徹底的に守ろうとすると指摘。中国企業の仕事は荒く、常に手を抜いてごまかそうとするが、日本企業の製品は品質が高く、細部にまでこだわりが見られると指摘、企業経営における考え方の違いが製品やサービスの品質の差に現れているのだと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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