海爾氷箱(ハイアール冷蔵庫)で広報を担当する張鉄燕氏は6日、広東省と江西省で発生した同社製の冷蔵庫に触った女児が感電死した件で、「弊社製品に問題はない。これまでの報道は事実と異なる」と表明した。
張氏によると、コンセントのつけ方の問題による漏電事故だった。中国新聞社が報じた。ハイアール冷蔵庫は中国最大手の家電メーカー海爾集団(ハイアール・グループ)の傘下企業。

 事故は広東省で2月1日、江西省で8月16日に発生し、それぞれ8歳と11歳の女児が死亡した。江西省では消費者協会が事故が発生した家庭で冷蔵庫と設置状況を調べ、冷蔵庫本体には問題がなく、コンセントのつけ方に不具合があり漏電が発生したとの結論を出した。

 広東省での2月の事故でも、同様だった。
冷蔵庫の本体が金属製だったことについて、張氏は「漏電に結びつく可能性はある。しかし、冷蔵庫の本体は一般に鉄製だ。したがって、ユーザーは家庭の電気事情に注意する必要がある。都市部では一般に問題ないが、(配電装置などに問題が多い)農村部では事故につながる可能性がある」と説明した。

 ハイアールは2件の漏電発生で「自社に責任はない」との考えを強調する一方で、漏電事故の危険が少ない製品の開発を進める方針という。(編集担当:如月隼人)

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