核家族化が進み、親族関係が希薄化している日本に比べ、中国人は血縁を大事にする傾向がある。中国では家族間、親族間の付き合いが頻繁にあり、長期休暇ともなれば人びとは当たり前のように実家に帰り、家族との時間を大切にする。


 日本人と中国人は外見こそ似ているものの、習慣や行動、考え方で多くの違いがあることが分かるが、中国メディアの青娯楽はこのほど、中国人から見ると理解し難い日本人の習慣について紹介する記事を掲載した。

 記事はまず「中国人から見ると理解し難い日本人の習慣」の1つ目として、日本人の人付き合いを挙げ、日本人は「人情味がなく、冷たい」と主張。日本では孤独な高齢者が増えてきたと指摘し、日本人の子どもは大人になるにしたがって親との距離がどんどん離れると主張。確かに中国人のほうが親の面倒を積極的に見る傾向があるものの、日本人の場合は親のほうが「子どもに面倒をかけたくない」と考える傾向があると言えるだろう。

 また日本人が「型にはまった、形式上の言動を好む」ことも中国人からしたら不思議に感じることのようだ。上下関係を重視することや、本音と建て前を使い分け、人前で自分の考えを話さないことも、中国人にとっては理解しがたいと論じた。


 そのほか記事は、日本の会社組織における年功序列についても「日本の昇進制度は多くの人の才能を埋もれさせる」と指摘している。確かに中国には年功序列という考え方がなく、完全なる実力主義と言える。優秀な人物ほど昇進し、優秀な人物ほど起業する傾向が強い。社員間といえども競争が激しい中国からすれば、年齢が上だから役職が上という年功序列は理解できない制度なのだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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