帰宅した際、玄関のドアを開けて中に入って一番最初にする行動は何だろうか。おそらく大部分の日本人なら「靴を脱ぐ」と答えることだろう。
しかしこの習慣、中国人を含む外国人にとっては、にわかには解せないのかもしれない。部屋の中でリラックスするために靴からスリッパに履き替えることはあるが・・・といったところだろうか。

 中国メディア・中国台州網は21日、「どうして日本人は玄関に入ると靴を脱ぐのか」とする記事を掲載した。記事は、日本の家を訪れる際、玄関で靴を脱いで用意されたスリッパを履かなければならないほか、商談に和室を選んだ時にも、入室前に靴を脱ぐ必要があると紹介。足のニオイが多少気になっても靴を脱がなければならない理由について考察している。

 まず、湿度の多い日本の気候条件を理由の1つに挙げた。
ジメジメした日本では、長い時間靴を履いていると足が蒸れて水虫を発症する確率が高くなるため、通気性の良いスリッパなどに履き替える、とのことである。また、雨や湿気で濡れた靴のまま屋内に入れば床や畳、さらには木造の家屋全体が湿気を帯びてカビが生えやすくなるという理由もあるとした。

 さらに、日本人は畳の部屋を始め床に布団を敷いて寝ることが多いため、靴を脱いで床を清潔に保っておく必要があるとも説明。このほか、日本人には土や泥を「穢れたもの」とみなし、家の中に入れたくないという観念があるといった説も紹介している。

 家でも、レストランでも、旅館やホテルでも、和室の部屋に入るのであれば必ず靴は脱ぐ。しかし洋室に入る場合、靴の処遇にしばしば迷う。
特にホテルの洋室には玄関がなく、一体どのタイミングで靴を脱ぐべきなのか考えてしまうこともある。カーペットの上を「外履き」で歩くことに、なんとなく抵抗感を覚えてしまうのだ。同じ悩みの持ち主は結構いるようで、インターネットの質問掲示板には「ホテルの洋室ではどこまで土足でいいのですか」といった類の質問が数多く寄せられている。しかし、そんなことを真剣に悩むのは、日本人ぐらいなものかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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