日本のコンビニエンスストアの充実ぶりは、しばしば日本を訪れた中国人観光客の語り草になる。中国のコンビニよりも多彩なサービスが受けられることなどがその特徴として語られるが、中国にはないもう1つ大きな特徴といえば、成人雑誌が平然と陳列されていることだろう。


 中国メディア・今日頭条は1日、小学生のわが子にコンビニで「どうして成人雑誌が置かれているのか」を質問された親が出した回答に、日本のネットユーザーから賞賛が寄せられたとする記事を掲載した。

 記事は、近ごろツイッター上で小学3年生の息子を持つ日本人の母親によるツイートが話題を集めたと紹介。その内容が「コンビニで息子が『どうしてこんなにたくさんのエロ本が置いてあるの』と質問された。いささか動揺しながらも、ごまかすことなくまじめに説明するべきだと冷静に考えた。そして『大人はたまに女性の胸や下着を見たくなる。でも、見たいからってその辺の人のものを無理やり見ようとすれば警察に捕まる。
だから、エロ本がその願いをかなえているのだ』と回答した」というものだったことを伝えた。

 そして、この母親の実に真正面な回答に対して「なんと日本のネットユーザーからリツイートや賞賛の嵐が起こった」とし、「ウソをつかなかった回答は母として満点」などといったコメントが寄せられたと説明している。

 コンビニに成人雑誌が置かれておらず、記事のようなシチュエーションになること自体考えられない中国のネットユーザーは、この件に対してどのような感想を抱いたのだろうか。「この母親は素晴らしい。実際、性の知識は包み隠してはいけないもの。青少年には知識をより広めるべきだ」、「中国の親や学校はこういった性教育の意識が欠けていて、意図的に避けている。
これが子どもたちの未来に対する無責任な行為であることを分かっていないのだ」など、やはり称賛の意見が寄せられた。

 中国でも、性について子どもにどう教えるか、聞かれたらどう答えるかというのが親にとって悩ましいテーマになっているようだが、あいまいにしたり、はぐらかしたりして正面から向き合うことを避ける家庭が少なくないようだ。コンビニに成人雑誌を置くべきかの議論はともかく、記事の内容は中国の人びとにとっても考えさせられる話であるに違いない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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