現在、ハリウッドは空前の二世ブームだ。一昔前はアンジェリーナ・ジョリーやキーファー・サザーランド、ブライス・ダラス・ハワードなど、親と同じ映画畑に飛び込んで、時に追い抜いていく2世が多かった。
しかし最近の若いサラブレット達はちょっと様子が違う。彼らの多くが話題を集めているのはファッション界。一流のファッションブランドやファッション誌から熱いラブコールを受けている。

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 2世モデル達の多くが10代でデビューを果たす。親から受け継いだ美しいDNA、生まれ持っているかのようなカリスマ性。既に有名なラストネームのあるサラブレット達はそれだけでも宣伝伝効果が高いのに、パパやママに比べてギャラが安く済むという雇う側としては嬉しい利点がたっぷり。
エリート・モデル・マネージメントやIMGモデルズといったトップエージェンシーがこぞってサラブレット達とマネージメント契約を結ぶのも無理はない。

 では現在、どんな2世モデルが活躍中なのか。とりわけ海外メディアが注目し、露出が増えそうなのは、“キング・オブ・ポップ”マイケル・ジャクソンの忘れ形見パリス・ジャクソンだろう。3月にIMGモデルズと契約し、本格的にモデル業に進出したが、既に世界展開するファッション誌「ハーパーズ バザー」で高級ファッションブランドのシャネルを着こなしていた。

 シャネルといえば、カール・ラガーフェルドに愛されているのが俳優ジョニー・デップとフランスの女優・歌手ヴァネッサ・パラディの愛娘リリー・ローズ・デップだ。リリー・ローズは母譲りの華奢な体つきで身長も160センチとモデルとしては低いが、17歳の時にシャネルのランウェイをウェディングドレス姿で飾った。
ただし彼女の場合、映画に出演したことから演技に目覚めたことをインタビューで明かしていたので、今後は女優業に熱が入る可能性がある。それでもファッション界がすんなりリリー・ローズを手放すはずはないだろう。 男性モデルなら5代目ジェームズ・ボンドを務めた俳優ピアース・ブロスナンの息子ディランが、“ザ・モデル”といった風貌だ。186センチのピアースよりも頭1つ分ほど抜き出る長身、ユニセックスな細い線、品のある顔立ち…。17歳の時に街を歩いていてピアースの息子とは知られずにスカウトされたというのにも納得。サンローランのキャンペーンとランウェイに登場し、バーバリーのキャンペーンにも抜擢された。


 バーバリーは2世モデルの起用に積極的だ。ベッカム家の3人兄弟の中で一番のイケメンと呼び声高い次男ロメオは、10歳の時にキャンペーンデビューしている。起用の際にはそのニュースが瞬く間にツイッターのトレンドトピック入りした。ロメオの兄ブルックリンもモデルデビューしているが、ブルックリンは撮る側の方により興味があるようで、ロメオの方が着実にファッションモデルとしてのキャリアを伸ばしそうだ。最近では今年1月に俳優ジュード・ロウの16歳の娘アイリス・ロウがバーバリー・ビューティーの顔となり、大人びた赤いリップの中に少女らしさを残すルックが話題になった。アイリスの兄ラファティは音楽活動を行いつつ、彼女より先にDKNYのファッションショーでランウェイデビューを飾っている。


 ほか、シルヴェスター・スタローンの美人3人娘のソフィア、システィーン&スカーレット、レイ・リオッタの娘カーセン、ユアン・マクレガーの娘クララ、ダニエル・デイ=ルイスの息子ガブリエル…と、若い2世モデルの名前は尽きない。その誰もが注目を集めるが、華麗なるファッション界で時代を築くモデルになるのは誰なのか、乞うご期待だ。