少し前に、タレントの相武紗季が「一般男性」と結婚したというニュースが報道されていました。最初の一報のあとにマスコミが調べた結果、どうやらそのお相手は、会社経営者だということが判明。
それを知った多くの人が「会社経営者は一般男性じゃないだろ!」と突っ込んだのは記憶に新しいところでしょう。
まあ、何を以って「一般男性」とするのかは、意見が分かれるというもの。一応、一般人とは「有名人や専門職従事者ではない人」という定義があるにはあるのですが、じゃあ、有名人や専門職従事者ってどこからどこまで? などと言い出したら、もうよく分かりません。
なので、会社経営者=一般男性というのは、大体正解。しかし次に挙げるケースにおいては、夫となる男性が経営者でありながら、「一般男性」とは報じられませんでした。どのケースかといえば、女優・杉田かおると結婚した、日産コンツェルンの御曹司・鮎川純太氏の場合です。


国内屈指の財閥御曹司と結婚、「超・勝ち組」となった杉田かおる


日産コンツェルンは、日本屈指の財閥で十五大財閥の1つ。その巨大企業グループの創始者・鮎川義介を祖父に持つのが、鮎川純太氏です。
さすがに、ここまでの大物になると「経営者」で通すわけにはいかなかったのか、2005年1月11日に「杉田かおる結婚」の第一報があってからというもの、幾度となく、実名とその凄すぎる出自がワイドショー・情報番組で取り上げられていました。

7歳で芸能界デビューした杉田かおる 26歳で1億円の借金を背負うことに…


それにしても、当時、世間に衝撃を与えたのは、新妻・杉田の凄まじい成り上がりっぷりです。1972年、7歳の時にドラマ『パパと呼ばないで』で子役としてデビュー。ここで彼女は、母親を亡くして悲しみにくれながらも、父親代わりを買って出る石立鉄男演じる叔父と心を通わせていく美少女・チー坊を好演し、天才子役の名を欲しいままにします。
以降も、79年~80年放送の『3年B組金八先生』(第1シリーズ)、西田敏行主演の『池中玄太80キロ』など話題作に次々と出演。順調に女優としてのキャリアを歩んでいたのですが、父親の連帯保証人となったため、26歳にして1億円もの借金を背負うことに。
これまで蓄えた財産の大半を失っただけでなく、仕事も激減し貧困に喘いでいたといいます。

バラエティタレントとしてブレイク! 2004年には24時間マラソンのランナーに抜擢


そんなどん底の彼女に、チャンスが訪れたのは2000年。それまでほとんど出演してこなかったバラエティ番組のオファーを受けたことが、人気復活のきっかけとなります。
歯に衣着せぬ発言と、破天荒な私生活、そして、自身の生々しい性体験をも恥ずかしげもなく暴露できるサービス精神……。それらがウケて、一気に再ブレイクを果たすのです。
2004年には『24時間テレビ』のチャリティマラソンでランナーも担当。名実共に、全国区の人気タレントとして返り咲きした矢先に舞い込んだのが、先述した鮎川純太氏との結婚報道でした。


長くは続かなかった結婚生活。そんな杉田かおるの現在は…?


『ロンドンハーツ』や『めちゃ×2イケてるッ』などのバラエティ番組では、いわゆる“ヨゴレ”的立ち位置でイジられていた杉田かおるが、まさかの結婚。それも、超ド級の玉の輿婚とあって、世間は騒然。かつて借金まみれで落ち目の女優だったところから一転、究極の勝ち組セレブタレントとなったわけです。
この時も様々な番組に呼ばれては、持ち前のサービス精神で夫との馴れ初め、果ては性生活に関してまでを暴露。行為中の掛け声まで披露していたのだから、さすがという他ありません。
しかし、結婚生活は長くは続かず、僅か7ヵ月後の2005年8月11日に離婚。

その後は、名誉毀損で元夫に訴えられるなど、またもや苦難を経て、2013年に「一般男性」と再婚。今は趣味で始めた農業に没頭する傍ら、たまにテレビに出演するという悠々自適な生活を送っているそうです。彼女のような七転び八起きな経歴を辿って、私たちを楽しませてくれるタレント、今後なかなかお目にかかれないでしょう。
(こじへい)

杉田かおる女優ごっこ