本ドラマの平均視聴率は第1話14.4%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)、第2話12.7%とまずますの滑り出し。
そんないわゆる“フジ月九ドラマ”の王道である本格的ラブストーリーだが、連ドラとしては久しぶりに毎週本ドラマを観ているという40代男性は、その魅力を次のように語る。
「職場の女の子たちが『松潤【編註:松本潤の愛称】のドラマが始まる』と盛り上がっていたので、何気なしに観たらハマった。恋愛モノのドラマを観るのは久しぶりだが、『昔はよくこういうドラマ観てたな』と思い出されて、かえって新鮮に感じられた。
同様に出演する女優たちをドラマの魅力のひとつとしてあげる声はほかにも聞かれ、石原ファンだという40代男性は次のように話す。
「石原はこれまで連続ドラマでは『ヴォイス~命なき者の声~』(フジテレビ系/09年放送)、『リッチマン、プアウーマン』(同/12年放送)のように、恋愛には疎くあまり可愛げがない役が多く、今回のようなぶりっ子な恋愛好きでしかも悪女という役は少ない。本ドラマではいつもとは違った石原を観れるのが嬉しい。特に第2話冒頭で爽太の店を訪れた紗絵子がフェロモン満開で爽太に声をかけるシーンや、わざと店内に傘を忘れ爽太と話す機会をつくろうとするが、薫子が傘を持ってきてしまい、一瞬いやな目つきで薫子をにらむシーンにはゾクっとした」
一方、中年女性たちが本ドラマに引かれる理由はなんなのか。40代女性は爽太役の松本の魅力をあげる。
「実力あるショコラティエ、有名、イケメンと、モテルる要素だらけにもかかわらず、いまだに過去に振られた紗絵子を想い、彼女に振り回されている爽太役の松潤に胸がキュンとする。また、時折映る松潤のチョコレートをつくる時の真剣な表情や、秘かに紗絵子を想う時の切ない表情に胸がキュンとする」
このほかにも松本の演技を本ドラマの魅力にあげる声は聞かれ、松本ファンの40代女性は「“切ないキャラ”は松潤のハマり役ですが、本ドラマでは時に男らしく大胆になるシーンも見所。特に第2話で水島演じるえれなの部屋で『えれなは最初からいい女だと思ってたよ』とささやき、上半身裸になりえれなを押し倒すシーンや、えれなと入浴するシーンなどきわどい演出も多く、ファンにはたまらない」と語る。
こうした中年世代の声を受け、第2話で少し低下した視聴率は果たして第3話(1月27日放送)以降盛り返すことができるのか。爽太と紗絵子の恋の行方とともに、今後が気になるところである。
『失恋~』は同名の人気漫画(水城せとな作/小学館)が原作で、脚本は『リッチマン~』(前出)、『大切なことはすべて君が教えてくれた』(フジテレビ系/11年)を手掛けた安達奈緒子氏が担当している。
(文=編集部)