銀座線を約30年に渡って走り続けてきた銀色にオレンジ帯の01系電車が、ついに2017年2月3日、最後の1本になりました。あと1か月ほどで、すべての01系電車が引退する予定です。
2017年2月3日(金)、東京メトロ銀座線の01系電車が残り1編成になりました。
1984(昭和59)年にデビューした01系電車は現在、新型車両の1000系電車へ置き換えが進行中。東京メトロによると2月3日(金)、残っていた01系電車2本のうち1本の編成(01-122編成)が、朝の時間帯に「最後の営業運転」を実施。その後、中野車両基地(東京都中野区)に回送されたといいます。
残り1本になった銀座線の01系(右)。左は新型の1000系。これにより、残る銀座線の01系電車は熊本県の営業部長「くまモン」のラッピングがされた1本(01-130編成)のみになりました。
この「最後の銀座線01系」は2月24日(金)まで「くまモンラッピング電車」として走り、3月10日(金)に営業運転を終了。以後、銀座線の車両はすべて2012年にデビューした1000系電車になる予定です。
引退したのは珍しい「非暖房車」 また最後の01系、乗れる確率は?東京メトロによると現在、銀座線の車両は40編成あり、そのうち新型の1000系が39本で、01系電車は1本。単純計算すると、銀座線に乗るとき01系に出会える確率は40分の1、2.5%になります。
ちなみに2月3日(金)で営業運転を終了した01系電車の01-122編成は、珍しい「非暖房車」です。銀座線はほとんどがトンネルで、そこでは冬場でも低温にならないため、01系の初期車両は暖房装置を搭載していませんでした。
2月19日(日)より、日本橋駅の特設ブースで「さよなら銀座線01系記念乗車券」(税込1000円)が5000セット限定で販売されます。8時から20時までの販売で、売り切れ次第終了です。
ただこれにより、東京メトロから01系電車がなくなるわけではありません。同社は01系電車3両を、中野車両基地で動態保存(動く状態で保存)しています。また現在、熊本電鉄で元銀座線01系電車が「01形」として「第二の人生」を送っています。
【写真】銀座線01系電車、最後に残ったのは「特別仕様」の編成