これからは、「斎藤さん」とお呼び
した方がいいんでしょうか。

 あまりに出来すぎた流れにファンも唖然としたのではないか。

水嶋ヒロという名前を伏せた上で応募していたので、純粋に作品が評価された事実を何よりもうれしく思っております」

 処女作『KAGEROU』が第5回ポプラ社小説大賞を受賞した水嶋ヒロが1日、同社の受賞発表会でこう語ったが、応募ペンネームは本名の齋藤智裕と一字違いの齋藤智で、報道陣を広く集めて行われた会見自体、水嶋の知名度を見込んで行なわれた感が非常に強いものだった。

 約4分間の挨拶では作品の内容よりも所属事務所を退社した騒動への説明が大半を占め、まるでタレント・水嶋ヒロの再出発会見だった。

「昨年9月の騒動時に水嶋が"執筆活動に専念したい"とわざわざ宣言したのも、今思えば、この流れがあったからかと納得できます。もし小説を書くにしても有名タレントなら落選リスクのある賞に応募なんてしないで出版すればいいだけ」

 こう語る出版関係者も「出来レースの可能性が極めて高い」という意見だ。

「そもそもポプラ社の小説大賞は5年前の第1回で賞金2,000万円という高額賞金で広く作品を募集しましたが、受賞作の評判が今ひとつで、正直コケたと見られていたもの。賞金分を回収しないと商売として成り立たないので、以降3度の開催は全て大賞ナシ。

今回を最後に来年からは賞金は200万円に大幅縮小されてしまうほどです」(同関係者)

 その賞金も、今回は水嶋が辞退と伝えられ、結果としてポプラ社は大金を使わず大賞を広く告知することができ、水嶋も再出発を大きくアピールすることができた。受賞作は自殺志願者を止めようとする男の物語だというが、この宣伝効果でセールスが期待できるのも確かだ。

 賞金を辞退するなら、なぜポプラ賞に応募したのか疑問ではある。もっとも、この受賞が出来レースだったという証拠は何もないが、前出関係者は「これで仕掛けが成功したとは限らない」と話す。

「売れることは売れると思いますが、先に受賞ありきでは読む側がかなり厳しい目で見るので内容に批判が集まる可能性がありますし、もし内容が素晴らしかったとしてもゴーストライターじゃないかなんて言われてしまう」

 当のポプラ社に問い合わせたところ「執筆者が誰か分からず本当にちゃんと選んだもので、読めば凄い内容だと分かってもらえるはず」と回答があったが、既にネット上では茶番劇だとする声が圧倒多数。

 果たして賞に値する快作か、出来レースの茶番か......いずれにしろ、出版を待ちたいところだ。


(文=鈴木雅久)



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