動画が話題になると、女性歌手は「事務所が話題作りのためにやったヤラセ映像」だと釈明したが、ネット上では「タレントのイメージ低下にしかならない動画を話題作りに使うだろうか?」「無名歌手に注目を集める姑息な手段だろう」などさまざまな意見が噴出。ただ、この女性歌手は以前に、台湾の女性アイドル、アンジェラ・チャン(29)に平手打ちを見舞う動画が流出したこともあったが、それは"そっくりさん"を使ったヤラセ映像だったと言われており、話題作りの可能性もありそうだ。
この件だけでなく、最近はアジア芸能界において売春にまつわる事件が後を絶たない。2009年には、韓国の人気女優チャン・ジャヨンさん(享年29)が性接待を苦にして自殺し、接待相手と言われた政財界の大物たちを巻き込んだ騒動に発展。
性接待という悪習は、何も中国や韓国などに限った話ではない。
日本の芸能界にも、昔から"枕営業"という悪習があり、現在はフィリピンに滞在中の小向美奈子(25)が、08年に週刊誌上で「売春を副業にしているグラドルがたくさんいる」「芸能界には売春ネットワークのような組織ができている」と暴露したが、女性タレントが仕事を得るために大手企業の幹部やテレビ製作の実力者と夜を共にするという話は、業界では珍しくない。
だが、売春といってもカネさえ出せば誰でも芸能人を抱けるわけではなく、枕営業の相手となるのはCMスポンサーの幹部やテレビ番組のキャスティング権限を持っている有力者のみだった。
「誰でも顔を知ってるような有名タレントでも、事務所を通して30~50万円の小遣いをあげれば抱けます。もちろん、CMやテレビ番組に起用することが大前提です。
芸能事務所が金持ちや実力者相手の売春クラブと化しているというのは驚きだが、一般庶民には関係のない話。勝手にしてくれと言いたくなるが、昨今の不況や大震災の影響で枕営業事情に変化が起きているという。
「一流タレントは厳しいでしょうが、あまり名前の知られていないタレントであれば、多少のコネさえあれば一般人にも"開放"されていることがあります。
スターになることを夢見て芸能界に入った女性たちが、売春まがいの枕営業にいそしみ、一般人を相手にしてまで不況をしのいでいるとは、芸能界とは我々が思う以上に過酷な世界のようだ。
(文=ローリングクレイドル)
(※画像はイメージ画像:DVD『芸能人×スケベな枕営業 月見栞』/S1 エスワンより)