元モー娘。の矢口真里は熱愛発覚で脱退。元℃-uteの有原栞菜は彼氏との2ショットプリクラ流出で脱退。SDN48では伊藤花菜が体調不良で脱退......と、卒業よりもやや角が立つ表現が脱退だ。
今回、早見あかりを取材した方々に聞いたところによると「本人およびそれを受けた所属事務所(スターダストプロモーション)があえて"脱退"の語を使用することを求めてきた」というのだ。
早見あかり本人が、執拗に「脱退」の語にこだわる。この部分に、ももクロ脱退の理由が込められている。
その理由は「自分はアイドルに向いていない」というのが表向きだが、実はもう一つの決定的な理由があり、それは端的に言ってしまえば自身の不人気だ。
ももクロ自体の人気が高まってきた時期の脱退だったので、どうして今なの!? と大きな疑問を抱いた、そんな筆者のような輩は、ももクロに関してはいわゆる"いっちょ噛み"ということになる。
かねてから握手会イベントなどに参加している者ならば、早見あかりの前にできる列の長さだけが短いということは一目瞭然だった。
この件については、いつの間にかももクロ支持者になっていた南海キャンディーズ・山里亮太が自身のラジオ番組『山里亮太の不毛な議論』(TBSラジオ系)で35分余りを使って熱弁をふるっている。検索をかければすぐに見つかるので、ぜひチェックしていただきたい。
はたで見ているファンがこんな思いを抱くぐらいだから、本人はずっと以前から気になっていたようだ。他のメンバーに比べて性格のしっかりした早見あかりは、特にトークの面では浮くことも多かった。
そもそも、ももクロの所属するスターダストプロモーションは、女優展開がメインの事務所。
早見あかりも「あこがれの女優は柴咲コウさん!」と語っていたように女優志願だ。しかし、ここ数年のアイドルグループバブルに乗った、事務所の戦略としてのももクロ加入は不本意だったに違いない。
女優志願だったはずが、アイドルユニットに押し込められ、売り出すための過酷なスケジュールをこなさなければならない。人一倍頑張り屋という早見あかりは精いっぱいの力で活動に臨む、そしてそんな頑張りの割には不人気......。これでは辞めたくなっても仕方がない。
いら立ちを募らせた上での爆発という形でのグループからの自主的離脱。
「卒業」という、生ぬるい呼び方はしたくないという気持ちはよく分かる。弱冠16歳は女優としてもタレントとしても、スタートを切る時期として遅いということはない。
その美貌と負けん気の強さを武器に、ぜひ近い将来、大成していただきたいものである。
(文=ルート666)
(※画像は「行くぜっ!怪盗少女(初回限定盤A)<あかり盤>」/ユニバーサルJより)