求心力が下がってしまったモンハン4G

 人気ゲーム「モンスターハンター」に暗雲が立ちこめている。
 10月に発売された「モンスタハンター4G」。

羽生結弦らをCMに起用し、以前のような社会的ブームが期待されたが、思ったような成果を残せていないようだ。

 もっとも如実に現れているのが、街で見る通信プレイ人口の低下である。いままでは秋葉原ヨドバシカメラ前などにモンハンユーザーが集結し、ゲーム内集会所が作られ皆ハントに興じていた。しかし「モンハン4G」では、日曜日などでもプレイしている人が少ないのだ。
 モンハンといえば協力プレイが醍醐味。通信プレイ人口の低下は、そのまま致命傷になりかねないのではないだろうか。

 これは制作側に問題があるのかもしれない。そもそもモンハン4Gは、前作モンハン4にG級をプラスしただけのもの。前回のデータが引き継げるというのが最大のウリであるが、逆にいえばバージョンアップにフルプライスを支払っている感覚だ。
 また新規から始めるのも敷居が高くなってしまう。「モンハン4G」はファンが増える構造になっていない気がする。

 ただモンハン4の初週販売数が187.5万本なのに対して4Gが161.8万本。

4Gがアップバージョンと考えると、まだ人気は衰えてないと考えるべきなのかも。

(文・角刈りハーブテイー)