昨年1月クール放送の『学校のカイダン』(日本テレビ系)で連続ドラマ初主演を飾った広瀬すず(17)。見事なスタートダッシュを飾った彼女は、「2015年女性タレントCM起用社数ランキング」(ニホンモニター調べ)で2位になり、「2015年ブレイク女優ランキング」(オリコン調べ)でも3位にランクインするなど抜群の存在感を放つ若手女優に成長した。



 そんな広瀬の例もあって、今年最初の連ドラでどんな若手が出てくるのか楽しみにしている人も多いことだろう。ただ、やはり広瀬のようなケースは稀で、今クールにおけるキー局放送のメーン作品では10代の女優が主演を張ることはない。若手といえば、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)で月9初主演を務める有村架純(22)くらいだ。

 そのほかの作品を見ると、『愛おしくて』(NHK)の田中麗奈(35)、『ヒガンバナ~警視庁捜査七課~』(日本テレビ系)の堀北真希(27)、『スミカスミレ 45歳若返った女』(テレビ朝日系)の桐谷美玲(26)、『ダメな私に恋してください』(TBS系)の深田恭子(33)、『家族ノカタチ』(フジテレビ系)の上野樹里(29)など、すでに高い人気と実力を誇る女優を各局が主演やヒロインに据えている。

 とはいえ、当然ながら劇中にはさまざまな俳優が登場する。有名女優たちとの共演によって存在感を発揮することができれば、一躍注目を集めることもあるだろう。
長谷川京子(37)や優香(35)などが出演するミステリードラマ『臨床犯罪学者 火村英生の推理』(日本テレビ系)に抜擢された堀口ひかる(26)もさらなるブレイクが期待されるひとりだ。

 本格ミステリーの巨匠・有栖川有栖の同名シリーズを原作とする『火村英生の推理』で、主演を務めるのは斎藤工(34)。堀口は、殺人現場に楽しみを覚える、ちょっとアブナイ犯罪学者役に扮する斎藤に好意を抱く女子大生役を演じる。

 モデルとしても活動する彼女は、2012年あたりから女優業を本格的にスタート。昨年には『医師たちの恋愛事情』(フジテレビ系)で斎藤と共演を果たしている。このドラマでは、大人の色気を振りまいて年上の医者たちを惑わすナースを演じた。
最新作でも斎藤を相手に色っぽい魅力を発揮することになれば話題を呼びそうだ。

 『傘をもたない蟻たちは』(フジテレビ系)も、ジャニーズアイドル・NEWSのメンバーで作家としても活躍する加藤シゲアキ(28)の同名短編小説集が原作とあって注目度の高いドラマ。テーマは「生と性」で、主人公のSF作家が初めて挑戦する恋愛小説を前に妄想を繰り広げるという内容だ。

 その妄想の中に絶世の美女として登場するのが渡辺舞(26)。子役時代から活躍する彼女は多数のCMや舞台のほか、テレビドラマ経験も豊富。これまではゲスト出演が多かったものの、昨年の『まっしろ』(TBS系)で連ドラ初レギュラーをつかみ、徐々に知名度を上げつつある。
170センチの高身長で、スレンダーなスタイルの彼女はネット上の評判を見るに美脚人気が高いようだ。

 そんな渡辺とはタイプが違うものの、ネットユーザーたちが熱い視線を送っているのが『逃げる女』(NHK)に出演する水崎綾女(みさき・あやめ/26)だ。

 水崎は、2004年の『ホリプロタレントスカウトキャラバン』でベストグラビア賞を受賞して芸能界デビュー。当時のキャッチコピーが「平成生まれのFカップ」だった彼女はグラビア活動にも積極的で、10代のころはぽっちゃり系の魅力でファンを虜にした。その後、徐々に女優業にシフトチェンジした彼女は舞台やドラマでキャリアを積み、昨年、大作映画『進撃の巨人』に出演。原作にはないオリジナルキャラに起用され、軽やかな身のこなしのアクションシーンを披露した。


 水野美紀(41)主演の『逃げる女』は、えん罪によって刑務所に入った主人公が、刑期を終えて出所したにもかかわらず"逃避行"を余儀なくされるサスペンスロードムービー。シリアスな内容に仕上がっているとのことで、ドラマのキーパーソンに起用された水崎には、豊満なバストやアクションだけではない魅力を発揮してほしいと願っているファンも多いようだ。

 お世辞にも知名度が高いとはいえない堀口らだが、それぞれキャリアを積んでおり、劇中で存分に個性を示すことができれば今年の活動にも弾みがつくだろう。主役を食うほどの姿を見せてほしいものだ。
(文=愉快)