野球やプロレスのスポーツ実況を担当してきた新谷保志アナウンサーが昨年末、スポーツ局で働く制作会社の20代女性に交際を迫るセクハラ行為を働いた問題で、自宅謹慎。定期的に社内のセクハラ問題が浮上してきた日本テレビは、ついに「2カ月に1度の強制講習」を制作現場に命じたことがわかった。



 2年前、『NEWS ZERO』の山岸舞彩キャスターへのセクハラ問題で大騒ぎになった日テレだが、ある男性プロデューサーによると「局員だけでなく、制作会社から出向の者も立場に関係なく受講しろという話」だという。

 すでに講習は始まっているが「2カ月に1度、同じ内容の講習を受けろというのは、あまりに極端。過去のコンプライアンス問題では、講習があっても年1~2度だった。大半は問題なく仕事をしているのに……。局内では、新谷アナへの怒りが充満してます」(同)。

 多忙な中で時間を割かなければならない講習の増加は、大不評。
新谷アナが美人女子アナの本多小百合と結婚しながらもセクハラをしていたことには「あの野郎、バツイチで女子アナと結婚できたのに、まだ飢えてるか」と、嫉妬まじりの怒りも聞かれる。

 ただ、日テレは今回の問題以前から、テレビ界でも「女性のセクハラ被害が多い局」という印象を持たれてきた。ある他局の女子アナは「日テレからフリーになった子が、みんな『セクハラがあった』って口をそろえる」と漏らしている。

 新谷アナと同じくスポーツ実況などを担当した船越雅史アナは2006年、セクハラ問題を報じられ、表舞台から消えた。報道によると、船越アナは宴会に出ていた新人女子アナの腰を抱くなどして近づき、宴会後に2人きりになると胸を揉み、スカートの中に手を突っ込むなどのセクハラをしたとされるが「船越さん当人はこれを認めず『証拠を出せ』と抵抗、降格はしましたが、大きな処分にはならなかった」と前出プロデューサー。

 14年には『ZIP!』プロデューサーが映画PRに訪れた女性に対するセクハラで異動処分となり、昨年11月には、宣伝部主任が契約社員の女性に暴行した容疑で逮捕された。
ほかにも、関係者からは「公になっていないけど、別件でセクハラ問題はたびたびあった」という話が聞かれる。

「過去の講習ではアンケート調査も含まれていたので、もしかすると2カ月に1度の講習というのも、指導・研修より監視の意味が大きいのかもしれません。セクハラ被害者は、立場的に言い出せないケースが多いですから」(同)

 講習は、セクハラと受け取られるメールの文章や行為などを挙げて注意を促す内容だというが、定期的に年6回の講習で、パッタリなくなってくれればいいのだが……。
(文=ハイセーヤスダ)