視聴率が低迷するフジテレビが大ナタを振るうことで、大物タレント・小堺一機も犠牲になった。小堺が司会を務めるフジのお昼の帯番組『ライオンのごきげんよう(以下、ごきげんよう)』が3月で終了する。



『ごきげんよう』は1991年1月に放送開始した長寿番組で、前身の『ライオンのいただきます』『ライオンのいただきますII』を含めると、実に31年半にわたって、小堺は『笑っていいとも!』のタモリとともに、“フジの昼の顔”に君臨してきた。

 しかし、『笑っていいとも!』が2014年3月で終了すると、『ごきげんよう』の視聴率は低下の一途をたどり、最近では2%台(関東地区)を記録する日もあるほどだった。それでも、ライオンの一社提供番組とあって、簡単に打ち切ることができなかったが、スポンサーとの折り合いもつき、この3月で終了する運びとなった。

 フジは小堺を“功労者”として、土曜夕方の新番組『かたらふ(仮)』(土曜午後5時~5時30分/4月9日スタート予定)の司会を任せることを決めた。同番組は、「偉大なる伝説の人物のスゴさ」をテーマにして、毎回、小堺とゲストが酒場に集まり、秘蔵映像、秘蔵写真、秘蔵音源などを交えながら語り合っていくトーク番組。

 フジのお情けで完全失業は免れた小堺だが、帯番組から週1に移行することで、大きな減収となるのは必至。
そうなると、気になるのは小堺の今後だ。

「31年間の帯番組の司会で、小堺は20億円以上稼いだとも言われています。その番組がなくなるわけですから大変。3月1日スタートのNHK BSプレミアム『初恋芸人』では久々にドラマ出演していますが、焼け石に水。たまに同じ事務所(浅井企画)の先輩・関根勤と、『コサキン』コンビを組んで活動していますが、こうなったら、今でも売れっ子の関根に頼って、コンビで本格的に活動するのも、ひとつの手でしょうね」(テレビ関係者)

 大ピンチを迎えた小堺。関根がコンビ活動プランを受け入れたとしても、果たして需要があるかどうか?
(文=森田英雄)