やはり、視聴者は許していなかったということか。

 元モーニング娘。

矢口真里らが出演していた日清カップヌードルのCMの放送取りやめが発表された。日清は自社HPで「カップヌードルのCMに関するお詫び」として「皆様に、ご不快な思いを感じさせる表現がありましたことを、深くお詫び申し上げます。」との謝罪文を掲載。具体的な理由については明かされていないが、矢口に対する厳しいクレームが入ったとみられる。

 同CMは、ビートたけしが学長を務める「OBAKA’s 大学」という架空の大学を舞台にした内容。准教授の矢口が、講義で「二兎を追う者は、一兎も得ず」と堂々と話し、学生が「これ実体験だよね」と揶揄するもの。矢口の「不倫キャラ」を前面に押し出し、小林幸子畑正憲、作曲家の新垣隆ら話題の人物が共演していた。


 このCMについて、矢口は自らのブログでオファーの経緯を明かしている。「私でいいのでしょうか?」と何度も問い直したといい、「日清食品さんからの優しくて熱いお手紙をいただきました」「嬉しすぎて一人で泣きました」「めっちゃくちゃ幸せすぎる」と喜びを伝えていたが、わずか1週間での放送休止となってしまった。

 急転直下、世論の厳しい反応にさらされてしまった矢口の心情は察するにあまりあるところだが、超大御所・ビートたけしを起用し、莫大な予算でCM展開を図ろうとしていた日清にとっても大打撃といえるだろう。

「制作側が世間の目を読み誤ったというのが、すべてですね。矢口さんはバラエティ番組などで、過去の不倫についてもあけすけに話し始めていたので、業界全体に『許された』という空気が流れていました。これが難しいところで、完全に許されてしまってからでは、企画としては遅いんです。
話題性がありつつ、少し炎上しながらも笑って済ませられるタイミングを狙ったのでしょうが、結果は大炎上。こうした“炎上狙い”は、実際に怒っている視聴者は少なくても、ネット上で結託してクレームを入れてくるので、企業にとってもひとつ間違えれば命取りになりかねませんよ」(代理店関係者)

 なお、日清によれば「OBAKA’s 大学」を舞台としたシリーズは、今後も展開されるという。そこに矢口の姿は、再び見られるのだろうか……?