高速バスターミナル、コインランドリー、うどん自動販売機の前……。1つの場所にカメラを据えて、3日間にわたり、そこを訪れた人々を撮り続ける番組『ドキュメント72時間』(NHK総合)。
'06年にスタートした定点観測ドキュメンタリーは、'13年からはレギュラー化。これまでに200回以上も放映。ありのままに撮影された人々の本音と、悲喜こもごもの人間模様が“なんだか泣ける”“しみじみとくる”と人気だ。
女優の吹石一恵(34)は、番組開始当初からナレーターとして出演。最初の仕事となった第2回「東京・山谷 バックパッカーたちのTOKYO」('06年10月10日放送)について、こう振り返る。
「私が知っている東京は、ほんの一部だったんだ!と衝撃を受けました。私がたしか上京して6年目だったと思いますが、画面に出てくる外国人バックパッカーの皆さんに、東京の魅力を教えてもらったような気がしました。また山谷に暮らす人と旅行者のコントラストというか、交じり方というか、そういうところが印象深かったです」
何げない日常のように見えて、そこに映し出される人生模様は悲喜こもごもで、泣き笑い。そんな異色のドキュメンタリー番組でのナレーションについて、吹石は次のように語る。
「言葉で説明しすぎていないか、という点を大事にしています。ディレクターさんが撮ってこられる映像が毎回素晴らしいので、その生ものな質感を残すため、ナレーションの分量や言い回しなどを、録音ブースに入る前に打ち合わせします。ナレーションで気をつけているのは感情移入しすぎないこと。
吹石がもっとも印象に残っている回が「高知 競馬場に夢が咲く」('13年6月28日放送)だという。
「けがや年齢、成績不振で放出された競走馬がたどり着く高知競馬場。この回のラストに出てくる、広島で厩務員として5年間お世話していた馬を応援に来る男性と、その馬との絆が印象的でした。ずっと勝てなかったのに、その男性の前で、1番でゴール。試合前に会いに行くと、男性のことを覚えていて鳴きながら近寄ってきたそうです。いろんなことを理解して、奮起したんだな……。涙を我慢しても鼻声になってしまって、何度か録り直していただいたシーン。いま思い出しても、鼻の奥がツンとするほど印象的な場面です」

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