大手芸能プロ・スターダストプロモーション(以下SDP)の所属タレントたちがテレビ界を席巻している。

 まず日曜放送のNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』に柴咲コウが主演。

同じ日曜には、フジテレビ渡部篤郎主演の連ドラ『警視庁いきもの係』が放送中。

 月曜は売り出し中の新木優子が今シーズンから加入したフジテレビの月9ドラマ『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』、火曜日は同局で窪田正孝が主演し、永野芽郁がヒロイン役の『僕たちがやりました』、金曜は高梨臨が二番手で出演するテレビ朝日系『あいの結婚相談所』が放送されている。

 しかし、柴咲の大河は、初回視聴率こそ16.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)でスタートしたものの、以後は右肩下がりで、8月6日の放送でワーストの10.6%を記録。渡部と窪田のドラマも、そろってコケてしまった。

「柴咲の『直虎』は、このところ人気急上昇中の高橋一生が出演し、視聴率2ケタをなんとかキープしていたが、高橋の出番は20日の放送で終了。27日の放送は裏番組が日本テレビ系の『27時間テレビ』で、大苦戦を強いられそうだ。
フジは以前からジャニーズ事務所との“癒着”が株主総会で指摘されていたが、このところSDPにすり寄り、渡部と窪田の主演を決めた。しかし、両ドラマともに視聴率は初回から1ケタと低迷中。全社的な視聴率低迷の“起爆剤”にはならなかった」(民放キー局のドラマ班スタッフ)

 また映画では、窪田が主演の人気コミックを実写映画化した『東京喰種 トーキョーグール』が7月29日に公開。そして、8月4日には、SDPの若手俳優の筆頭格となった山崎賢人主演の、こちらも人気コミックを実写化した『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』が8月4日に公開。しかし、いずれも集客に苦戦し、早々と興業収入ランキングのトップ10圏外に消えてしまった。

「どちらも実写化が困難と言われていた作品だけに、公開前から原作ファンの非難が殺到。
案の定、公開されるや映画情報サイトなどには厳しい評価が相次いだ。特に『ジョジョ』は続編の製作ありきでの公開だっただけに、関係者は頭を抱えてしまっている」(映画ライター)

 独立独歩で成長を遂げ、今や数多くの売れっ子を抱えるSDPだが、主演作を連発している今が正念場といったところか。