女性向けゲームコンテンツ制作会社Rejetは、2月6日に「新作発表2016『CHANGE』」を開催し、DMMゲームスと開発しているブラウザ向けゲーム『一血卍傑 ONLINE』の最新情報を発表しました。

本作は人と神と妖が住む八百万界を舞台とし、日本の神話や昔話をモチーフにした和風伝奇SLG。
プレイヤーは「独神」として神々・妖怪・英雄を育て、その子孫を繁栄させていきます。2015年夏の制作発表ののち、東京ゲームショウ2015のDMMブースにてキャラクター情報が一部発表され、続報が待ち望まれていました。
イベントには株式会社DMM.com OVERRIDEの梨木勇介氏、Rejetの岩崎大介氏が登壇。新情報に期待が高まる中、最新PVが披露されました。

敵は界帝の命により黒舟で襲来した悪霊であることがわかります。PVの最後には新たなキャラクターが発表されました。
新キャラクターは「ニニギ」(絵・めろ)、「ゴトクネコ」(絵・市川夕陽)、「チョクボロン」(絵・キタハラリイ)、「ハンニャ」(絵・しろー大野)、「スクナヒコ」(絵・立石涼)、「アタゴテング」(絵・スオウ)、「ヤマオロシ」(絵・田倉トヲル)、「ヤマビコ」(絵・ななろば華)、「オモイカネ」(絵・沢田ジュリオ)、「オイナリ」(絵・籠目)、「マサカド」(絵・前田浩孝)、「キイチホウゲン」(絵・さらちよみ)、「コノハナサクヤ」(絵・黒星紅白)の13人。声優やビジュアルについては今後の情報を待ちましょう。

■独特のキャラクターデザインについて梨木氏、岩崎氏が解説
続いて「神代八傑」の二世代目にあたるキャラクターについて梨木氏、岩崎氏、両者のコメントを交えて紹介が行われました。

「クシナダヒメは豊穣の神様。個性的なデザインの弓を持っています」(岩崎氏)

「タケミカヅチは剣と雷の武神的キャラクター」(岩崎氏)

「ククリヒメは縁結びの神様。運命の赤い糸であやとりをしています」(岩崎氏)

「イザナギは「神代八傑」より上位のキャラクターですが、訳あって二世代にいます」(岩崎氏)

「オキクルミはアイヌの神話に出てくる神様。
鹿をモチーフにした弓を持っています」(岩崎氏)

「アベノセイメイは始祖的な存在「安倍晴明」をモチーフにしたキャラクター。安倍晴明の出生にまつわる逸話を盛り込んだデザインです」(岩崎氏)

「タマモゴゼンは有名な九尾の狐。力を持った妖怪です」(岩崎氏)
「九本の尾をゲームで表現するのは難しそう」(梨木氏)

「サンキボウは48人の有名な天狗の中でも力を持っているキャラクターです」(岩崎氏)

「イワナガヒメは岩の永遠性を象徴しているといわれており、金剛石を持たせています。仮面をかぶって恥ずかしがり屋です」(岩崎氏)

「ウラシマタロウの原案を考えた時に浮かんだキャッチコピーが「愛の一本釣り野郎」」(岩崎氏)
「衣装が個性的なのには理由がある」(梨木氏)

「ワニュウドウは車輪の中に顔がある妖怪なのですが、女の子としてかわいく描いていただきました」(岩崎氏)

「フツヌシは日本神話の国譲りに関係し、タケミカヅチと一緒に色々活動しています」(岩崎氏)
「キャラ同士が関係性を作っていくところが本作の魅力」(梨木氏)

「キジムナーは琉球の精霊。目玉を集めるのが好きという個性的な性格をしています」(岩崎氏)
「日本全国の妖怪が登場します」(梨木氏)

「モモチタンバは忍者の始祖と言われている伝説の忍者のキャラクター」(岩崎氏)

「カグヤヒメはさまざまなお願いをするキャラクターなので、小悪魔的な容姿に。ウサミミも付いています」(岩崎氏)

「セトタイショウは付喪神。
瀬戸物を持っています。頭に瀬戸物をかぶっている姿で描かれているのですが、本作ではカッコよくみせるために手に持たせました」(岩崎氏)

「ナリヒラは六歌仙(在原業平)をモチーフにしたキャラクター」(岩崎氏)
「着物の書き込みも綺麗なので注目していただきたいです」(梨木氏)

「サイゾウは忍者の中でも有名な「霧隠才蔵」をモチーフにしたキャラクター。現代的な雰囲気にアレンジしていただきました」(岩崎氏)

「コノハナサクヤは桜を司る神様。イラストレーターさんの解釈で鞠に乗ってるデザインになりました。これにはびっくりしました」(岩崎氏)
「だいぶ特殊なパターンですね。ゲームでどういう表現になるのかはお楽しみに」(梨木氏)

ここまででもボリュームたっぷりですが、登場キャラクターは100体以上を予定しているとのことで、今後の発表にも期待できそうです。
ちなみに梨木氏は自身が設定をした「イザナギ」がお気に入りのキャラクターなのだとか。岩崎氏はやはり自身で設定したウラシマタロウがお気に入りだそうです。

「声優のかけもちはあるのか?」との質問に対しては「ここではまだ言えない」と岩崎氏がコメント。ボイスに関しては相当なボリュームになるとのことです。

■「本殿」の画面が発表。「兵種」は 8 種。


続いて最新のゲーム画面が発表され、ゲームシステムの紹介へ。画面はキャラクターたちの拠点となる「本殿」。右のコマンドの中にある「鶺鴒台」が、血と血をかけ合わせて子を産む「一血卍傑」を行う場所であるとのこと。「討伐」ではキャラクターを戦いに出し、ストーリーになぞってシナリオをクリアしていきます。

「一血卍傑」についての基本システムも明らかに。キャラクターは神代八傑→桜代→双代と世代交代していくシステムになっており、そのかけ合わせの中で100体以上のキャラクターが誕生するそうです。
「親から子へ、がひとつのテーマである」と岩崎氏。

さらに全8種の兵種が発表され、それぞれに上級職があり、陰と陽に分かれることが明らかに。育て方によってどちらかに分かれるのだそうです。8種の兵種は剣士、鬼人、侍、楽士、天将、忍、巫覡(ふげき)、星詠みとなっており、基本職8種+上級職16種で5人パーティを組み、さまざまな戦略を立てながら討伐を進めていく流れになります。神代八傑にも上級モデルはあるのだとか。「デフォルメキャラのグラフィックが変化する」と梨木氏。

グラフィックにもこだわりがあり、キャラクターだけでなくUI も和風でまとめているとのこと。3Dモデルも和風に仕上げており、主線を墨絵タッチにしたりと工夫を凝らしているそうです。動画によるデモではブラウザゲームとは思えないほどヌルヌルと動いていました。「待機モーションにも一工夫いれています」と梨木氏。
また、「一血卍傑」は血を混ぜ合わせて子を成すゲームなので、見た目が男性に近いキャラクター同士、女性に近いキャラクター同士のかけ合わせも可能であるとのこと。「神様に性別はありませんから」と岩崎氏。組み合わせの自由度の高さがうかがえます。キャラクターの寿命やロストはるのか?の質問に関しては「今後の情報をお楽しみに」とのことです。

■ストーリー第一部は桜代がメイン

ストーリーの第一部は「桜代征西編」であることも明らかに。桜代のキャラクターたちが西に向かい、悪霊たちを討伐するストーリーになります。

倒すべき悪霊のビジュアルも明らかになりました。こちらは界帝の命によって攻めこんできた尖兵。とてもスタイリッシュです。今回発表になったキャラクターは一番最初に出会う、いわば「スライム」や「ゴブリン」みたいなものであるとのこと。悪霊にも様々なデザインが用意されているようです。シナリオごとにボスも用意されているとのことなので、そのデザインにも注目です。

気になる事前登録は2016年6月から。7月末のサービスインとなります。発表会の最後に岩崎氏は、「今現在で著名なイラストレーターさん、声優さんが集まっているタイトルになります。サービスインは延びてしまいましたが、その分だけ密な、今までにないブラウザゲームに仕上げたいと思っています」とコメント。梨木氏は「本作はボイスもシナリオもボリュームが多いです。今までこの規模のブラウザゲームはなかったと思います。ゲーム自体も楽しんでいただけるような内容をお届けしたいと思っています。リリースまで楽しみにお待ちください」とコメントし、イベントを締めくくりました。

公式ツイッターも始動。キャラクター解説など、最新情報が随時公開されるとのこと。

徐々に解禁情報されつつある『一血卍傑 ONLINE』。サービスインまでもうしばらくかかりますが、続報を待ちつつ今後の展開に期待しましょう。