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ビートたけしから長嶋茂雄へのラブレター『野球小僧の戦後史』

2016年2月3日 09時50分 ライター情報:オグマナオト
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清原和博、逮捕。その一報はフジテレビ「すぽると」冒頭での速報テロップで知った。

だが、その後に「すぽると」内で続報はなし。生放送なのに? そんなだから終わっちゃうんだよ……とやきもきしつつ、思ったのは、ビートたけしはこのニュースを何とコメントするのか、ということだった。

今でこそとんねるず・石橋貴明がいて、渡部建、ナイツ・塙などさまざまな「野球芸人」がいる。高校野球、プロ野球の開幕時には彼らが野球界を盛り上げる。だが、その第一号こそビートたけしだった。富田勝やアニマル・レスリーなどは、現役時代よりも「ビートたけしのスポーツ大将」での印象の方が強い。

昨年末、テレビ番組の対談で憧れの長嶋茂雄からサイン入りユニフォームをプレゼントされたビートたけしは、「俺んち、ちゃんとセコムしなきゃいけない」とジョークを飛ばしつつも、とにかく嬉しくて仕方がない、という笑顔を見せていた。野球小僧に戻った瞬間だった。

そんな永遠の野球小僧・ビートたけしが、野球を通して戦後ニッポンを振り返った一冊が『野球小僧の戦後史』(祥伝社)だ。
『野球小僧の戦後史――国民のスポーツからニッポンが見える』(ビートたけし/祥伝社)

ビートたけしが野球で振り返る日本の戦後


本書が上梓されたのは昨年末。2015年は戦後70年の節目の年、ということもあり、「戦後」をキーワードにした番組や書籍が多かった。『タモリと戦後ニッポン』(近藤正高/講談社)などがその代表例だろう。

《そこでオイラにも、「戦後七十年の締め括りとして、日本の戦後史を、たけしさん流にまとめてくれませんか」とお鉢がまわってきた。(中略)団塊の世代って、自分の人生がほとんどそのまんま戦後の七十年に重なる。何だよ、じゃあ俺もガキのころから今まで、身のまわりに起きた出来事を思い出していけば、戦後史になるんじゃないの》(本書「はじめに」より)

ビートたけしは終戦から2年後の1947(昭和22)年1月18日生まれ。69歳になったばかりだ。いわゆる「団塊の世代」が1947年~1949年だから、その先頭集団として走り続けてきたことになる。

そんな団塊の世代がもっとも熱中し、自身もガキの頃から夢中になったエンターテイメントこそが「野球」だった。

《というわけで思いついたのが、野球で振り返る日本の戦後。題して『野球小僧の戦後史』。どうだい、これで》

以降、少年時代の草野球から始まり、なぜ今、野球人気は衰退してしまったのかまで、「ヨイトマケと宅地ブーム」「学生運動」「高度経済成長」「漫才ブーム」「フライデー事件」なども絡めながら、自身の記憶とともに「戦後ニッポン論」を展開していく。

ライター情報

オグマナオト

福島県出身。『週刊野球太郎』『web R25』を中心にスポーツネタ、野球コラムを寄稿。構成した本に『木田優夫のプロ野球選手迷鑑』『福島のおきて』など。

URL:Twitter:@oguman1977

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