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審査員世代交代が吉と出た「M-1グランプリ2015」の心地よさは採点データにも現れていた

2015年12月7日 09時50分 ライター情報:井上マサキ
「俺を誰だと思ってるんだ。斎藤さんだぞ?」

12月6日、5年ぶりに行われた漫才日本一決定戦『M-1グランプリ2015』(テレビ朝日系)。メイプル超合金、馬鹿よ貴方はと強烈なキャラ2組から始まり、司会の今田耕司も思わずも「やべぇヤツの大会になってません!?」とコメントするほどのスタート。終わってみれば、敗者復活から勝ち上がったトレンディエンジェルが11代目王者の栄冠に輝き、2人の額も輝きを増した。
M-1グランプリ、11代目王者はトレンディエンジェル!「斎藤さんだぞ?」
(イラスト/小西りえこ)

観ていて心地いい大会


これまで島田紳助や松本人志、オール巨人など、言わばお笑い界の“権威”が審査員を務めてきたM-1グランプリ。今回、5年ぶりに復活するにあたって審査員を一新。歴代のM-1チャンピオン9名が審査員席に並んだ。その結果、スタジオ内で一番芸歴が長いのは司会の今田耕司になった。

今回のM-1グランプリ、もちろん緊張感はあるにせよ、これまでのピリピリムードとはすこし異なるように感じた。観ていて純粋に楽しい、多幸感あふれる大会になったのは、この世代交代の影響が大きいのではないかと思う。

ネタ終了後に点数が発表されるときも、MC席と審査員席でのキャリアの高低差に以前ほど開きがない。審査員よりベテランの今田耕司が若手の横についているからだ。今田の「どうでしたかのんちゃん」の振りにフット岩尾が「審査員として威厳がなくなるんで、のんちゃんやめてもらえますか」と返したり、笑い飯哲夫の「えこひいきになるとあかんので2点低くつけた」というボケにスーパーマラドーナ武智が「何やお前!」と絡むなど、これまでのM-1にないタイプのやり取りも多かった。

他にも、ネタ前の煽りVTRがない、観覧の芸能人がいない、ネタ中に審査員の顔を抜かないといった違いも見られた。純粋に漫才の面白さを競う方向に番組が作られていて、観ていてとても心地いい。「やべぇヤツ」から始まっても、客席もとても暖かかった。

ブレの少ない採点


以前の審査員ほどキャリアが長くないとはいえ、過去の激戦を勝ち抜いたM-1チャンピオンたちである。どんな審査をしたのか、点数をまとめてみた。
全組の採点一覧。表中の赤字がその審査員がつけた最高点。青字が最低点。

審査は1人100点の900点満点で行われた。表中の赤い数字がその審査員がつけた最高点、青い数字が最低点である。中川家礼二とますだおかだ増田が、ほぼ同じ傾向で点数を付けているのが面白い。和牛、銀シャリといったスタンダードなしゃべくり漫才の点が高いように見える。
審査員の採点の最高点・最低点・平均点・標準偏差。

平均点や標準偏差も算出した。

ライター情報

井上マサキ

1975年石巻出身のフリーライター。元SEで2児の父。スマホアプリ・パパ育児・お笑いを中心に活動中。路線図鑑賞家。ケータイ大喜利第14号レジェンド。

URL:Twitter:@inomsk

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