優秀なスキルと言動で人気を博している霜降り明星・粗品(33)。多くのファンから天才だと持て囃されているが、その実態は優れたプロデュース能力によるものだと恋愛コラムニスト・カウンセラーの堺屋大地氏は指摘する。


 そしてそのテクニックは、職場や学校といった身近なコミュニティーでも応用可能なのだという。


■「秀才」によるセルフプロデュース


 これまで粗品さんは、宮迫博之さんをはじめとした数々の先輩芸人、そのほかにも木村拓哉さんやKing & Princeなど四方八方に毒づいてきました。


 一方、最近はお笑い賞レースの審査員として注目を集めており、昨年の「女芸人No.1決定戦 THE W 2025」(日本テレビ系)では厳しい発言が物議を醸したものの、多くの支持も得ています。


 ただ、それは天才というよりも秀才として発揮された才能であり、類まれなる自身のブランディングによって、周囲に天才だと思い込ませることができる高いセルフプロデュース力を持った人物だと思うのです。


 例えば、うやむやになっている女性スキャンダルは置いておくとして、ダウンタウン松本人志さん(62)は真の天才でしょう。“松本以前/以後”で日本のお笑い界は変化し、「人志松本のすべらない話」や「IPPONグランプリ」(ともにフジテレビ系)という、お笑い力を競うフォーマットを生み出した功績もあります。


 真の天才の定義を「業界にゲームチェンジを起こすこと」だとしたら、粗品さんは、残念ながら今のところ当てはまりません。


 ちなみに“審査員・粗品”は絶賛されていますが、初期の「M-1グランプリ」(テレビ朝日系)の島田紳助さんや立川談志さんらの審査スタイルの類型でしかなく、特に斬新ではないのです。



職場や学校で「天才ポジション」を獲得する方法

 にもかかわらず、カリスマ的存在となった粗品さんのセルフプロデュース力は、我々一般人が会社や学校でも活用すべきものです。


 もちろん一定の結果・成果を叩き出しておくことが前提ですが、たとえば会社で任されていたプロジェクトを成功させたり、部活やサークルの大会で好成績を残したりできれば、あとは“粗品式セルフプロデュース”で天才ポジションを獲得できるかもしれません。


 まずは同僚や部下、同級生や後輩に対して自信満々に、あたかも自分の意見が唯一無二で正解であるかのように振る舞う。また、上司や先輩といった目上のポジションの人たちに対しては決して媚びず、間違いや失敗は堂々と指摘する。


 こうすれば、周囲が勝手に天才だと勘違いしてくれるようになり、会社や学校といった所属コミュニティー内でトップの地位を獲得できるはず。


 影で必死に研鑽を積み、ある程度の結果・成果を出した後は、斜に構えて天才風な言動をし続ければ、一般的な秀才でも天才ポジションに居座ることができるというわけです。


■「粗品式」はリスクも多い諸刃の剣


 ただし、同世代や次世代から“マジモンの真の天才”が現れてしまったら一巻の終わりなので要注意。


 会社や学校で、圧倒的な実力と斬新な発想でゲームチェンジを起こす人物が出てきてしまうと、エセ天才のメッキは一瞬で剥がされてしまうでしょう。それまでさんざん高飛車に好き勝手してきた反動で、周囲から叩かれ、嫌われ、一気に地獄を見るリスクがあるのです。


「粗品式セルフプロデュース」で天才ポジションを得ることはできますが、それが諸刃の剣であることも、どうかお忘れなく。


(堺屋大地 /コラムニスト・ライター・カウンセラー)


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