「新・牡丹と薔薇」(東海テレビ、フジテレビ 毎週 月〜金 ひる1時25分〜)1月28日(木)第40話「忍び寄る手・・・悲劇再び」より 原作・脚本:中島丈博 演出:西本淳一
どんな呪いだ。兄弟そろって和室で殺人「新・牡丹と薔薇」40話
イラスト/小西りえこ

仲良過ぎて、おかしなことに


富貴子(黛英里佳)は、瑠璃(古川凛)を母・眞澄(伊藤かずえ)に預けることにしましたが、大富豪・大隈(大和田伸也)は認めません。
「ほんまにどぎついおなごや」と大いに嘆くのでした。

眞澄のところといっても、実際、預かったのは美輪子(逢沢りな)。そこへ別居中の綱輝(片岡信和)がやって来て、瑠璃に愛おしそうに接します。
美輪子は綱輝に、これからは家族4人で暮らそうと言いだします。
美輪子の言い分としては、彼女と富貴子は強い絆で結ばれた姉妹だから、あなたのものは私のもの、富貴子の子供は美輪子の子供という感じなんでしょう。
まさに、子はかすがい。美輪子と綱輝は、真ん中に瑠璃を寝かせたまま、愛し合おうとします。

偽装結婚なんておしまい。って、ノーテンキなことを言っているその頃、富貴子は、大隈がはなった種馬・伸介(脇知弘)に裸で追いかけられていました。
で、また、美輪子が富貴子に、綱輝と本当の夫婦になったとか、瑠璃の元にあまり顔を出さないでとか、勝手なことを言いだします。

そもそも、ローズガーデンを手放したくなくて、美輪子が大隈と結婚するところを、富貴子が助けたというのに、美輪子は本当に自分勝手。
富貴子が激怒するのも当然で、瑠璃をめぐって、美輪子VS富貴子のバトルが繰り広げられそうになった時、萌子(山口いずみ)が危篤に。死に際、富貴子と美輪子に永遠に仲良くねと言って亡くなってしまいます。

この姉妹、お互い、相手が男と真剣に愛し合うと奪って邪魔し続けておりますので、仲良過ぎて、おかしなことになっているんですけれどね。

そして、また地獄が待っていました。
伸介がまたまた富貴子に襲いかかってきて、家中を激しく走り回った末、杉ちゃんが和室の刀を抜いて振り回して、大変なことに!
杉ちゃん、ここのとこ、毎回、何かやらかしていたのは、この伏線だったのですね。珍しく伏線が。いや、ドラマの最初からずっと、吉田兄弟にキーマンフラグを立てていたのでしょうか。姉妹に対抗して兄弟の宿命として。

今日のみどころは、伸介に玄関まで追いかけられて転げ回っているときの富貴子の白いパンツのヒップの丸みですかね。まさに体当たりの演技。いや、体当たられ演技か。
あと1回で、どうまとめるのか、わからな過ぎる!!
(木俣冬)