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「真田丸」の視聴率が迷走している9つの理由

2016年2月21日 09時50分

ライター情報:木俣冬

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NHK 大河ドラマ「真田丸」(作:作三谷幸喜/毎週日曜 総合テレビ午後8時 BS プレミアム 午後6時)
2月14日放送 第6回「迷走」 演出:木村隆文

おかしい。快調に進行しているように見えた「真田丸」の視聴率が第5回の19.0%から16.9%となぜか下がって6回中最低視聴率になり、サブタイトル通り「迷走」状態に。
その要因を考えてみた。

要因その1:佐助が役に立たない


冒頭5分で、信繁(堺雅人)の姉・松(木村佳乃)が敵兵に追いつめられ、断崖絶壁から琵琶湖(?)に飛び込んで行方不明に。
颯爽と現れたわりに役に立たなかった佐助(藤井隆)。彼が、落ちた松を見てポッカーンと口を開けていたのがいけないのか。その後、「追って飛び込んだのですが」と台詞だけで済ませたのがいけないのか。

要因その2 信繁が暗い


落胆することこの上ない松の夫・茂誠(高木渉)に「生きていてこそ」と2回繰り返し励ます信繁だが、実はダメージは人一倍。
「ずっと兄より才があると思っていた」「役立たずの次男坊」「真田の家にいる意味など何もない」と己のうぬぼれを猛反省。

要因その3 信繁がきりに見透かされている


きり(長澤まさみ)はすごい。
信繁の意外な弱さを見抜き、「みんなに言ってほしいんでしょ あなたのせいじゃないって」とどS攻撃。
結果、また梅に株をとられることになるわけだが。

要因その4 梅(黒木華)と信繁の場面が良過ぎる


きりのおかげで、梅と信繁がいい感じに。
「何も言わなくていいから私の話を聞いていてくれ」と言った後、「あの 何か いっても構いませんよ」と催促する信繁が可愛らしいが、待てよ。この言ったことをすぐさま覆すのは父(草刈正雄)譲りではないか。
  
それはともかく、「ではひと言だけ」と口を開いたきりの言葉が素晴らし過ぎる。赤に色替えしたいくらいだ。

「もし真田の里に何かあった時は 必ず 私をお助け下さりませ」

あなたのせいではないと慰めるよりも、あなたの力を信じているという意味のことを言って、チャンスを与える。案の定、信繁はやる気になって笑顔。男のひと操縦法を梅に学びたい。

こんなにいい場面があったにもかかわらず、なぜ、視聴率に反映されないのか!
後で「薪はひとを三回あたためる」って話をフェイドアウト気味に語らせるから、混乱してしまうのではないか!

要因その5 兄・信幸の顔が伸びてばかり


「私の意見が取り上げられたことなど一度もありませぬ」
生き方や考え方は誰よりもまっすぐなのに、こんなふうに卑屈にならざるを得ないおにいちゃん信幸(大泉洋)は、お父さんの言動に毎度毎度、目と口をポカーンと開け続け、そもそも面長の顔が間延びしていくばかり。

ライター情報

木俣冬

著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』、ノベライズ『リッチマン、プアウーマン』『デート~恋とはどんなものかしら~』

URL:Twitter:@kamitonami

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