「男性はソファー席に座らないで!」 食事デートで気遣いを求める女性の心理

先日ネットの女性向け匿名掲示板で、外食する際にカップルが座る位置についての議論が話題を呼びました。
ある女性が、片方がソファーで反対側が椅子の座席の時に彼氏が迷わずソファー側に座った体験を投稿。
男性が椅子側に座るのは当たり前で、この行動はマナー違反なのではないかと問いかけたことが発端になったものです。
「男性はソファー席に座らないで!」 食事デートで気遣いを求める女性の心理
画像はイメージです

マナーとは言わないけど…


投稿を読んだ他の女性は、マナーとまでは言わないものの「私の夫(彼氏)はソファー席を譲ってくれるけどね」「カップルの場合は大抵女性がソファー席に座ってる」などとコメントしており、ソファー席を譲ってくれる男性はかなりいるようです。

ソファー席を譲る行為をマナーとか男女差別と言い切るつもりはありませんが、1つ男性に伝えたいのは、多くの女性は口に出して強制こそしないものの、心の中では「やってくれたら嬉しいんだけどな」と思っている行為がいくつかあります。それを実行するかしないかはあなた次第。
今日は多くの男性が実は知らない、女性が食事デート中に、ちょっとだけ男性に気遣いを求める一幕について解説します。


「なんでも好きなもの食べて」はただの丸投げである


デートというのは女性にとって、ただご飯やお酒を楽しむのではなく、その行為を通して、相手の本当の性格や本心を透かしてみたり、自分を演出したりする、いうなれば2人舞台のようなもの。
そんなとき最初の難関として立ちはだかるのがメニュー選びです。メニュー選びは双方が譲り合い、意見を出し合いながら決める、男女にとって初めての共同作業といえます。
そんなとき優しさからか「好きなもの頼んでいいよ」と女性に声をかけ、主導権を完全に明け渡す殿方がいらっしゃいます。

優しくていいじゃないと思うかもしれませんが、女性の中にはキミの好きなものを頼んでと言われると、「メニュー選びを丸投げされた」と感じる女性がいるようです。
考えてみればせっかく二人で食事を楽しむのに、女性に全部決めさせるのはどうなのでしょう。不満が出るのが嫌だから女性側に選んでもらおうとする気持ちはわかりますが、女性は結果ではなく過程を楽しむ生き物。過程が丸投げなら、面倒くさがりの烙印を押されかねません。

店員さんを率先して呼んでほしい


メニューが決まったら次は店員さんを呼びます。ベルがないお店では手を挙げ発声して呼ぶわけですが、上品なお店であれば声を張り上げるのは少しためらいます。

そんなときサラッと手を挙げ目立たぬようにスマートに店員さんを呼んでくれる男性は、女性にとってとても頼もしくみえます。

ちなみに筆者は以前某高級レストランに行った際、パッと手を挙げそのあと「すみません」の発声のかわりに指を鳴らした男性(20代前半くらい)を見たことがあります。
さすがにこれはベタすぎてびっくりしましたが、いわゆる“女性をエスコート”なんて大それたことをしなくとも、優しさや気遣いを発揮することは可能。これは別にマナーでも男尊女卑でもありません。ちょっとだけ女性の好感度を上げたい方は覚えておいて損はないと思います。


伝票をもって先に席を立つ


楽しいデートの最後は、ドキドキのお会計タイムです。

おごりおごられの駆け引きが繰り広げられるわけですが、今回は支払いをどちらが行うかの話ではありません。
多くの女性が思う3つ目の本音、それはたとえ割り勘だとしても、男性が伝票を持って会計処理を仕切ってほしいという、当たり前のようで意外と見落とされているポイントです。
もう一度言いますが、この伝票をレジに持って行く行為は、「たとえ割り勘だとしても」男性にやってほしい行為です。

そもそもどのタイミングでどうやって割り勘(ないしはおごり)の処理をするかはわかりませんが、女性が伝票を持ってレジ前に立つということは、周りには「奢られた女性」には少なくとも見えません。
女性の中には割り勘は気にしないけど、周りにはそれを悟られたくないと思っている女性がいます。
この伝票問題は普通にやっている男性にとっては今さらな話ですが、気づかない人は全く気づかないことなので、あえて説明させていただきました。


「細かすぎて、面倒くさー!」という男性の声が聞こえてきそうですが、デザインの世界では「神は細部に宿る」といわれています。
恋愛もある意味二人のコミュニケーションデザインです。そういう意味では「恋愛の神も細部に宿る」なんてことが、言えるかもしれませんよ。
(おおしまりえ)