「週刊文春」(文藝春秋)7月26日号が報じた橋下徹大阪市長の女性問題。同誌は2006年から07年頃に大阪・北新地の高級クラブで働いていたホステスが、当時「茶髪の弁護士」としてテレビに出まくっていた橋下氏と不倫関係にあったことを詳細に伝えているが、橋下氏は発売前日の18日、同市庁舎で会見を行い、「正直、大変な状況だ。

親のポカで子どもには本当に申し訳ない」「知事になる前までは、聖人君子のような生き方をしていたわけではない」などと、過去の不倫を認め謝罪した。

 この報道をきっかけにクローズアップされたのが、橋下氏が06年に受賞した「ベストファーザー賞」だ。

「同賞は日本メンズファッション協会と日本ファーザーズ・デイ委員会が主催し、1982年から毎年『素敵なお父さん』とされた著名人に贈られる賞だが、橋下氏も含め、受賞者の顔ぶれを見ると、『なんでこの人に?』とクビをかしげたくなる著名人が目立つ。受賞後に女性スキャンダルが発覚した著名人が多いが、主催者側が多少は受賞候補者の“身体検査”を行うべきだろう」(芸能記者)

 古いところでは、88年に受賞した、NHK朝の連続テレビ小説『澪つくし』、NHK大河ドラマ『独眼竜政宗』などで知られる脚本家のジェームス三木氏は、元妻の著書で家庭内暴力などを暴露され、元妻とその著書の出版社を民事・刑事で告訴。同件では元妻が和解金を支払うことで解決したが、00年に金銭面でモメにモメた挙げ句、離婚が成立。その後、二回り以上年下の元客室乗務員と再婚した。

 また、89年と00年に受賞した俳優の津川雅彦は若かりしころ、デヴィ夫人をはじめとした数々の女性と浮き名を流し、91年に受賞した中村勘九郎(現・中村勘三郎)は宮沢りえや米倉涼子との関係を暴かれ、一部女性誌では米倉との密会現場に夫人が乗り込んだことが報じられた。01年に受賞した俳優の保坂尚輝(現・保阪尚希)は女優の高岡早紀との間に二児をもうけたものの、04年に離婚。その後は、元レースクィーンの恋人と交際していた。

「最近では、橋下氏の翌年の07年に受賞した現日本創新党代表幹事で大阪市特別顧問の中田宏氏、現新党大地・真民主の横峯良郎参院議員が受賞後、共に不倫スキャンダルが発覚。とくに横峯氏は、三女のさくらを一流のプロゴルファーに育て上げたのが世間で大々的に評価されていたにもかかわらず、愛人問題、賭けゴルフ疑惑、恐喝事件への関与など次々とスキャンダルが発覚し、民主党を離党せざるを得なくなった」(週刊誌記者)

 このあたりまでならすでに表沙汰になっているが、決して表に出ない笑えない話もあるという。

「ここ5年以内のある文化人の受賞者は、授賞式の前に夫の不倫を長年疑い続けていた妻が自殺。

にもかかわらず、何事もなかったかのように受賞した。現在も複数の愛人がいるようだが、母が自殺したことで父を恨んでいる娘とは冷戦状態のようだ。ただ、その人物は決してスキャンダルを暴かれることがない立場にいるだけに、今後も表沙汰になることはないだろう」(同)

 ちなみに今年は歌舞伎俳優の中村勘九郎が受賞。過去に受賞した父・勘三郎と親子2代での受賞となったが、今後も、父親と同じ道を歩まない「素敵なお父さん」のままでいられるかが注目される。