円安ウォン高が続く中、日本を訪れる韓国人が増えている。4年ぶりの5連休となった旧正月期間(2月18~22日)に韓国人が最も多く訪れた海外旅行先は、やはり日本だったという。

日本への関心が高まった理由は数多くあるが、最近特に目立つのがショッピングだ。

 ブログや日本旅行コミュニティでよく見かけるのが「日本に行ったら必ず買って帰るモノリスト」。日本を旅行した人たちが、自分が買ってきたお土産の画像などをアップして、“これは絶対買ったほうがいい”などとアドバイスしたり、リストを元に買い物した人たちのコメントが寄せられたりしている。また、“どこそこのドラッグストアが安かった”などの情報交換も欠かさない。そんな韓国のネットにアップされているリストの中で、多くの人が共通して勧めるモノをいくつか紹介したい。

●「ロイヒつぼ膏」(ニチバン)
 肩こりや腰痛の症状をやわらげる温感タイプの貼り薬。
韓国では「コインパス」と呼ばれ、ものすごく効果があると口コミで話題になっている。年配者へのお土産としても大人気で、ファンも続出。たとえ日本に行けなくても、“直購”(海外のショッピングサイトで直接購入)や購入代行サービスを利用して手に入れる人が多く、日本土産の必須アイデムと言っても過言ではない。

●「ほろよい」(サントリー)
 「できるものなら、箱買いして持って帰りたい」と言われるほど人気の缶チューハイ商品。韓国人に最も好まれる味は「白いサワー」と「桃」。リピーターが増え続け、期間限定品を含め、さまざまな味をコンプリートしたいという人も少なくない。
これだけを買うために、日本に出かける人もいるとのウワサも……。

●「アイボン」(小林製薬)
 口コミで人気が広がり、ドラッグストアで「ロイヒつぼ膏」と一緒に必ず買うべきアイテムといわれる洗眼薬 。シリーズの中で一番の人気はピンク色の「アイボンWビタミン」。ネットに“眼球にシャワーを浴びたようなすっきり感”などのレビューがたくさん書き込まれているため、その効果についての好奇心を満たそうとする人が多いのではないだろうか。

●「キットカット抹茶味」(ネスレ)
 韓国でもキットカットは売っているが、抹茶味は日本限定。その珍しいパッケージに魅かれ、買わざるを得ないという気持ちになる人が多いらしい。
抹茶=日本のモノという認識が強いことから、いかにも日本っぽいお土産として大好評。

●「東京ばな奈」(グレープストーン)
 言わずと知れた東京土産の定番。空港でも簡単に手に入ることと、かわいい形、幅広い層にアピールできる食感が人気の理由。ちなみに北海道土産の「白い恋人」もかなり人気だ。

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 ほかにも、専科の「パーフェクトホイップ」、ロイズの「生チョコレート」、ライオンの「足すっきりシート 休足時間」など、人気のお土産はさまざま。中には、韓国にも普通に輸入されているモノもあるが、日本で買ったほうが断然安く、旅行のついでにゲットすればお買い得になるモノも多い。
 日本ではおなじみの商品が、韓国で爆発的ヒットとなっているかも!?
(取材・文=イ・ハナ)