義理のお母さんが先輩ママの顔をして育児にあれこれ口を出してくること、ありませんか?
本当にいい気づきを与えてくれる場合はありがたいですが、中にはちょっと時代錯誤なアドバイスもあります。
嫌な顔をするわけにも「お母様の常識は今の非常識です」と否定する訳にもいかず、困りますよね。
そこで今日は、『小学校に入る前に親がやってはならない115のこと』の著者の立石美津子が”昔の常識は今の非常識”ついて語りたいと思います。
勇気のあるママはおばあちゃまに読んでもらってくださいね!
■昔の人が勘違いしている今はOKな育児ルール
昔はNGと言われていたけど、今はOK、むしろ”推奨されていること”を挙げると、ざっとこんな感じです。
(1)抱き癖
ドンドンつけた方がいいとされています。つまり、泣いたら、いくらでも抱っこしてOK。これにより絶対的な人に対する信頼感、愛着形成がされます。
(2)母乳
いつまでも欲しがるだけ飲ませればOK。
(3)紙オムツ
布オムツを無理して使うことによる親のストレス考えたら、質の向上した紙オムツがいいとされています。
(4)入学前のひらがなの読み書き
今、クラスの9割が文字の読み書きができる状態で入学する時代。そのため、これは入学前に出来るようになっておいた方がいいのです。
自分の名前も書けない&読めないと子どもが困ることに……。できれば、ひらがなの読み方、10までの数の概念も理解して小学校入学させた方が子どもが苦労せずに済みます。
■昔の人が勘違いしている今はNGな育児ルール
逆に、昔はOKだったものの中で、今は危険なのでNGと言われているものは、こんな感じです。
(1)はちみつ
お年寄りは「体にいいから」と食べさせがちなので、要注意。今はちみつは1歳前には食べさせてはいけないとされています。
(2)さ湯
飲まさなくていいとされています。
(3)ベビーパウダー
汗腺をふさぐので必要はないとされています。
(4)歩行器・おしゃぶり
これらは、使わなくてもいいとされています。今は、歩くのが遅くなったり、出っ歯になったりするので推奨されていないのです。
(5)離乳食
あまり早くから始めるとアレルギーの原因にも……。
(6)果汁
今、4~5か月で与えるのはよくないとされています。
(7)うつぶせ寝
これも昔の人はあまり知りません。乳児突然死症候群の原因になる可能性もあるので、あおむけに寝かせましょう。
(8)大人が噛み砕いた離乳食
虫歯菌を移すことになるので与えてはなりません。また、ピロリ菌がこの時期に口移しにより感染し、将来胃癌の要因になる場合も……!
子育ての主体は、ママです。今を生きているママが最新の情報を得て、堂々としていればいいんです。
おじいちゃま、おばあちゃまだって若い頃は「今の若い親はどうしようもない」なんて言われていたかもしれません。
子育ての仕方は、時代に応じて進化していきます。親との関係を悪くしないよう、軽く左耳から右耳に聞き流しましょう。
お互いぶつかると角が立つので「保健婦さんから良くないと言われた」と“水戸黄門の印籠”を出してもいいかもしれません。
それから、今、常識だと思ってやっていることが、あなたの目の前の赤ちゃんが成長し結婚し、また赤ちゃんを生んだとき非常識とされているかもしれません。
20年、30年先のことです。
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・1961年大阪市生まれ。聖心女子大学在学中、幼稚園教諭・小学校教諭免許を取得、佛教大学にて特別支援学校教諭許取得後、障害児教育に携わる。32歳で株式会社パワーキッズ(教室名:エンピツらんど)を起業。
現在、教室に3歳~小学校3年生まで7,500名の生徒が通う。講演家・作家・自閉症児の子どもを持つ1児の母。
著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』&『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』(中経出版)、『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』(あさ出版)、『はずれ先生にあたったとき読む本』(青春出版社)がある。