▽シンプルな“ファミコンデザイン”
総統・副総統当選者の肖像写真を基に制作されたこれまでのものと異なり、今回はドット絵や手書き風のイラストを使ったシンプルなデザインとなっている。
このデザインについて、蔡英文次期総統は同日、自身のフェイスブックに「昔のテレビゲーム(画面)のようだ。レトロでかわいい」とつづった。また、ほかのネットユーザーからも、「こんなにデザイン性のある切手を見たのは、生まれて初めてだ」、「手紙を送りたくなった」などと評価の声が相次いでいる。
▽中華民国国旗が初めて消える
一方、総統就任を記念する切手に、中華民国(台湾)の国旗が初めてデザインされていないこともちょっとした話題になっている。
中華郵政は、12本の光線で囲んだ太陽が描かれる国旗を、ドット絵で表現すれば「本物と大きく食い違うことになる」と説明している。
蔡氏は、フェイスブックの投稿でこの問題には触れていない。その代わりに、小型シートなどに先住民や主婦、外国人留学生、ネコが登場していることを取り上げ、「人民の多様性を象徴するもので、人民こそが台湾の偉大さをなすカギだ」との考えを示した。
(汪淑芬/編集:羅友辰)