相次ぐ物価上昇で「もはや老後資金は2000万円では済まないのでは」と、不安が増す昨今。ただ、「現役時代にもっと貯蓄すべきだった」と嘆く人がいる一方で、「元気なうちにお金を使うべきだった」と悔やむ人がいるのも事実です。


実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、愛媛県在住67歳男性のケースをご紹介します。

■回答者プロフィール
ペンネーム:タッチ
年齢・性別:67歳・男性
同居家族構成:本人、妻(65歳)
住居形態:持ち家(戸建て)
居住地:愛媛県
リタイア前の職業:会社役員
リタイア前の年収:1100万円
現在の現預金:1600万円、リスク資産:6000万円
これまでの年金加入期間:公的年金519カ月(詳細は回答なし)

■現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):なし ※繰り下げ中
老齢厚生年金(厚生年金):17万5000円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
そのほか(企業年金や個人年金保険など):個人年金保険70万円(年額)、企業年金10万円

年金以外の収入:株の配当180万円(年額)

配偶者の年金や収入:年金80万円(年額)

支出:40万円

■「現状の資産額で不足を感じていない」
現在、およそ現預金1600万円、リスク資産6000万円を保有しているというタッチさん。

自身の老後資金について、貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているかとの質問には「ちょうどいい」と回答しています。

現役時代に老後資金として目標にしていたのは「5000万円」。一方、実際に老後生活を送ってみて、いくらあれば十分だと感じるかについては「3000万円」と答えています。

現在の暮らしについては、「年に数回、国内旅行や好きなアーティストのコンサートに行っている。また、夫婦共にゴルフなどの趣味を楽しめており、現状特に不足を感じていない」と語っています。

■「60歳以降の株式投資が結果的にプラスとなった」
老後に向けては、「財形貯蓄、従業員持株会、個人年金保険、積立投資信託」などで資産形成に取り組んできたタッチさん。

さらに60歳以降は株式投資にも注力したと言い、「公的年金だけでは、多くの人は今後のインフレ等で厳しくなる。自分は、60歳以降の株式投資が結果的にプラスとなった分で目標値を上回った」と振り返っています。


現在の金融資産は合計7600万円となり、現役時代に設定していた5000万円の目標を上回っています。

■「買いたい物・やりたい事などほぼ満足している」
今の生活についての満足度は「満足している」とタッチさん。

「上を見ればきりがないが、公的年金に加えて、企業年金や個人年金、さらに配当収入を加えれば、買いたい物・やりたい事等ほぼ満足している」と話します。

老後資金に不安を抱えている現役世代へは、「若いうちから、NISA等を活用し計画的に資産形成を考えておく必要がある。また、並行して投資の勉強をしておくのが将来的に役立つと考える」とのこと。

自身については、「銀行員であったため、株式投資が規制されていた。そのため60歳以降、株式投資に注力した」と教えてくれました。

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