今回はその中から、茨城県に住む72歳女性のエピソードを紹介します。一体どのようなことにお金を使っているのでしょうか。
■回答者プロフィール
・年齢:72歳
・現在の雇用形態:パート・アルバイト
・現在の世帯年収:600万円
・貯蓄:500万円
■孫に贈ったランドセルは卒業後も
女性の孫は12歳。車や電車で1時間ほどの距離に暮らしています。これまでの出費で一番よかったと挙げたのは、小学校入学時に贈ったランドセルでした。
8万円と決して安い買い物ではありませんでしたが、「孫が6年間喜んで使っていたから」と振り返ります。
そして卒業した後も「リメイクしてキーホルダーとして取っておいてくれている」そうで、お互い満足のいくプレゼントになったことがうかがえます。
一方で、いくらかわいい孫のためとはいえ、出ていくお金が多いと家計にとっては負担になってしまいます。
孫が比較的近くに住んでいるため、しょっちゅう遊びに来るそうで、そのたびに食事やお小遣い、欲しがるゲーム代など合わせて、1回当たり5000円ほどの出費に。積み重なると、決して小さな額ではありません。
少しでも出費を補うため、女性は自分の食費を削っています。
「1人のご飯はなるべく質素にして、その分の食費を浮かせています。特にご飯に興味がなく、1人で食べる分には全然質素で構わないので。わずかですが、これで月1000円ほど節約できています」
ただし、これだけは削らないと決めているものもあります。それは、美容代です。理由は「いつまでも若々しくいたいから」。孫のために食事を切り詰めても、自分を整えることはやめません。
■介護費用の心配はあるけれど……
孫との生活を楽しみつつも、老後については、自身と夫の介護費用に不安を抱えているといいます。
「自身の介護費用が心配。夫の分も合わさるとどれくらい必要か把握できていないし、医療費がかかるとなるとさらに心配」
孫への出費の負担についてお子さん(孫の親)に相談することは「特にない」とのこと。「娘と話しても解決はしなさそうだし、ぎりぎり困ってはいないから」と、自分の手の届く範囲内でやりくりしている様子です。
将来の生活に不安を抱えつつ、それでも孫へのお金を惜しまない理由ははっきりしています。
「かわいいから。
そして、今後についてはこんな願いも口にします。
「いつか孫が大きくなったら、気持ちだけでもプレゼントしてくれたらうれしい」
6年間使われたランドセルを、孫がキーホルダーにして大切にしてくれているように、これまで注いできた愛情が、いつか違う形となって返ってくる日を楽しみにしているようです。
<調査概要>
孫へのお金の使い道に関するアンケート
調査方法:インターネットアンケート
調査実施日:2026年7月27日~8月10日
調査対象:孫がいる60~80代の51人(男性23人、女性28人)
※回答者のコメントは原文をベースに一部整えています。
※本記事で紹介している人物のプロフィールや数値などは、プライバシー保護のため編集部で一部改変している場合があります。
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