【そろそろ来るか?コンビニエンスガジェット・1】巷にあふれる便利なコンビニエンスストア。最近はオリジナルアパレルまで販売し始め、注目を集めているところもある。
そんな中、充電器やモバ充など、といったスマホ周辺機器やガジェット類も充実してきた。こちらもそろそろ注目を集めてもいい頃合いではないだろうか。そこで今回、コンビニにおける、ガジェットの現状やラインアップについて大手3社に取材してみた。初回はローソンだ(BCN・寺澤克)。

 話をしてくれたのは、商品本部 生活・日用品部 シニアマーチャンダイザーの村田文子さん。長らくパンの企画に携わり社内では「村田パン」の異名をもつ村田さん。実は、ローソンのイメージカラーをまとった可愛らしいソックスを手掛けた仕掛け人でもある。さっそく話を聞いてみよう。
●環境負荷への配慮や安全性を重視 デザイン性にも注力
──ローソンのガジェットの展開について。
村田さん(以下敬称略) 「エコの意識」「便利で安全な品揃え」「デザイン性」。私たちは、この3つのポイントを意識してスマホ関連商品を展開しています。
 まずはエコの意識ですが、パッケージにご注目いただくと、すべて紙なんですよね。
中身を見せるだとか、ビジュアルを重視するためにプラスチックを使うことも多い中で、環境負荷の低い素材を使用しているんです。
村田 次に、「便利で安全」な部分でいえば、一部のモバイルバッテリーでは、発火しにくい半固体電池を採用しています。最近は関連する発火事故が増えています。やはり手に取ってもらうお客様には、安心してご利用いただきたいという思いもあり、こうした安全な素材を採用するよう心がけています。
──なるほど、しかも、ケーブル付きのモデルまであるんですね。
村田 そうですね。ケーブル部分も絡みにくくなっていて、丈夫なものを採用しています。パッケージ部分もよく見ていただきたいんですが、こうした機能性が一目でわかるように、工夫も凝らしているんですよ。
──確かに、「半固体」と言われても、コンビニを利用する人は詳しい人ばかりではありませんからね。
村田 おっしゃる通りです。パッケージもわかりやすく、色で対応機種がある程度分かるようにしています。また、カラーリングは、柔らかいトーンで目に優しい配色、店頭でもなじみやすいものを目指しました。
機能面については、大きくW数などを記載しています。半固体であれば、燃えにくいことを示すマークを印字しています。
村田 そして「品揃え」では、ケーブルやACアダプター、バッテリーなどの主要なカテゴリーを網羅しています。災害時に役立つ、電池式のモバイルバッテリーもあったりして、出先で充電が切れたときに限らず、お客様が困っているときに確実に応えられるラインアップを目指しています。
村田 そして、最後にデザイン性ですね。コラボ商品などを展開していくということでもあるのですが、ここは当社が力を入れていきたい項目です。
 最近では、人気セレクトショップのユナイテッドアローズとコラボレーションしたガジェットを展開し、在庫も残りわずか(※現在は終売)となるほどの人気を見せています。
──ところで、これらの商品開発は御社が独自で行っているんですか?
村田 多摩電子工業さんやセンチュリーさんといったメーカーと協力して行います。具体的な要望などをすり合わせることで製作してもらう場合もありますね。
●ケーブルが一番売れている 忘れてしまったから・帰宅前に購入といった分析も
──売れている商品は、どんなものが多いですか?
村田 構成比にして、ケーブルが約50%、充電器が約22%、イヤホンが約18%、モバイルバッテリーが約10%となっています。
──ケーブルが多いんですね。
村田 そうですね。
購入される方の多くは、外出先で忘れたことに気づいた、といった理由で購入されるのでは、と私たちは分析しています。
 また、時間帯で見てみると、こうしたスマホ関連商品は売上の約半数が夕夜間(16~24時)に集中しているんです。「家に帰る前に充電が切れてしまうのを防ぎたい」といったニーズもあるのかと考えています。
 そしてケーブルでいうと、一般的なケーブルはオフィスワーカー、コラボ商品などの特別なケーブルはトレンドに敏感なユーザーと大きく客層が分かれていることも特徴です。
──地域性などはありますか?
村田 そうですね。都心部は特にケーブル類が強いんですが。車での移動の多い地方部ですと、車載用の商品がよく売れるといった特性はあります。
●ローソンで売れてるガジェット トップ3を発表
──それでは、売れ筋商品について教えてください。
村田 はい、ローソンで売れているトップ3をご紹介したいと思います。
第1位 センチュリー CtoAケーブル 1.2m
村田 1位は、USB type C to Aケーブルでした。さまざまなデバイスに使えるド定番の商品ではありますね。
──長さは1.2mですか。

村田 はい。2.0mもラインアップしているんですが、短い方がもたつかず、取り回しが良いのではないでしょうか。
第2位 多摩電子工業 ライトニングケーブル 1.2m
村田 2位が1.2mのUSB Lightning ケーブルです。
──現行のiPhoneはもうLightningじゃないですから、意外ですね。
村田 確かにそうですね。でも、社用のスマートフォンがLightning端子のiPhoneという人もまだまだいらっしゃいます。依然として需要が高いのでしょう。ちなみに私の社用のiPhoneもLightningなので、「なるほど」と思いました(笑)。
第3位 多摩電子工業 PD AC充電器20W C+A
村田 3位は、多摩電子工業のPD AC充電器20Wでした。
──こちらも定番ですね。
村田 はい。順位を見てみると、やはり「ちょっと充電したい」「今すぐ欲しい」という人たちの存在を強く感じますね。

番外編 有線イヤホンはソニー「MDR-EX15LP」が売れてる
──イヤホンはどうなんでしょうか?
村田 ちょっと調べてみたんですけど、イヤホンですと弊社ではソニーの有線イヤホン「MDR-EX15LP」が最も売れています。
村田 このほかにも少し値段が高く、高音質をうたったモデルもあるのですが、ワイヤレスイヤホンなどを含めても、高い支持を集めています。ソニーのブランド力なのか、有線イヤホンが人気を集めているからなのか、さまざまな要因があるとは思いますね。
●商品ラインアップの充実 コラボ商品を積極展開していきたい
──御社のガジェットの今後の展開について。
村田 基本的には冒頭にお伝えした「エコの意識」「便利で安全な品揃え」「デザイン性」、この3つのポイントを踏まえながら、引き続きラインアップを広げていきたいと考えています。
 特に、コンビニの中ではSKU(バリエーション)が少ないというのは、弊社でもよく理解しているところです。それを踏まえ、今後はさらにユーザーに寄り添った品揃えを充実させていくとともに、他社ブランドとの協業についても検討していく段階にあると認識しています。
 また、コラボ商品も、今後も引き続き展開していき、「もう持っているけど2個目も欲しくなる」、そんな魅力あるガジェットを販売していきたいです。
──ありがとうございました!
【注目の記事】
ソフトなデザインと考え抜かれた機能性 オウルテックのガジェットがついに本気を出してきた
USB-C有線で「ノイキャン・外音取り込み」が使える AVIOT コスパ重視のイヤホンを発売へ
「攻殻機動隊」で知られる士郎正宗デザインのマウス 限定カラーが登場
選び方のポイントは?推し活にも?ハンディファンの最新トレンドを家電量販店で聞いてみた
夏の家電の代表格──扇風機は令和でどう変わった?トレンドや新機能について家電量販店でチェック!
編集部おすすめ