ウクライナ戦争で、北朝鮮がロシア軍に供給した武器弾薬には不良品の多いことが報告されている。

たとえば親露派ミルブロガーとして知られる「The Dead District(デッド・ディストリクト)」は、前線砲兵の言葉を引用する形で、北朝鮮製とされる122ミリ野砲について「It’s garbage(これはゴミだ)」という表現を紹介した。

砲の各部が粗雑に作られており、射撃のたびに不安が伴うとする現場の苛立ちを伝えている。

一部の兵器には質の改善が見られるとの情報もあるが、その背景には、やはり北朝鮮式の「粛清」があったのかもしれない。

デイリーNKの内部消息筋によると、慈江道の江界市・城間郡・熙川市・満浦市などにある軍需工場で、昨年上半期の間に合計23人が処刑されたり、政治犯収容所に送られたり、無期懲役を言い渡された。中には家族まで連座制で追放されるという処罰を受けたケースもあった。

処罰の直接的な背景には、金正恩総書記が昨年3~4月にわたって言及した「反党・反革命的要素を徹底的に制圧せよとの方針」があったとされる。慈江道の軍需工業部門が第1次検閲の対象に選ばれ、道保衛局が検閲を進めた。

検閲では、業績の虚偽報告、物資の横領、私的利益のための物々交換などの問題行為が摘発された。武器弾薬の品質不良の背景には、生活苦に陥った工場幹部や労働者による資材の横流しがあったと言われており、当局は極刑をもって綱紀粛正をはかったのかもしれない。

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