ロシアによるウクライナ侵攻で、北朝鮮軍の関与がさらに大規模かつ多様なものになる可能性が浮上している。ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、テレビ番組のインタビューで、北朝鮮から3万~5万人規模の兵士をロシア領内に置くことが決まったとの認識を示した。
同氏は7月25日の時点で、ロシアが北朝鮮兵をさらに3万人受け入れようとしており、6月から西部ボロネジ州で準備が進められていると明らかにしていた。今回の発言は、さらに踏み込んだ内容となる。
問題は、最大5万人もの北朝鮮兵がロシアで何をするのかだ。
一つの手掛かりとなるのが、すでに展開が確認されているミサイル部隊だ。
ロイター通信は5日、ウクライナ軍情報当局者の話として、北朝鮮の弾道ミサイル部隊約90人がボロネジ州に展開していると報じた。最大120発の北朝鮮製弾道ミサイルと発射機6基を運用する可能性があるという。
しかし、約90人という規模は、仮に5万人の派遣が実現した場合、そのごく一部にすぎない。ミサイル部隊が今後増強されるとしても、それだけで数万人規模の兵力を説明することはできない。
北朝鮮兵の多くが、必ずしも最前線で戦うわけではない可能性もある。
ロシアのショイグ安全保障会議書記は昨年6月、北朝鮮がクルスク州に地雷除去要員1000人と軍事建設要員5000人を派遣すると明らかにした。戦闘で破壊されたインフラの復旧や地雷除去に投入するためだった。
今後もこうした建設、地雷除去に加え、軍事施設や補給拠点の警備、輸送、整備などの後方任務に相当数が割かれる可能性がある。
それでも「最大5万人」という規模を考えれば、ミサイルや工兵、建設、警備要員だけではなく、相当数の戦闘部隊が含まれる可能性が注目される。
北朝鮮はすでに地上戦に直接参加した実績がある。2024年以降、約1万4000~1万5000人がロシア西部クルスク州に派遣され、ロシア軍とともにウクライナ軍との戦闘に投入された。ロイターによると、現在も約9500人が残っているとされる。
今後の大規模派兵でも、歩兵や特殊作戦部隊などが直接戦闘に投入される可能性は排除できない。








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