ロシア軍によるウクライナへの攻撃で一家10人を殺害したとみられる北朝鮮製弾道ミサイル。その発射地域とされるロシア西部ボロネジ州に、北朝鮮のミサイル部隊が展開していることが明らかになった。

ロイターが8月5日、ウクライナ国防省情報総局(HUR)当局者の話として報じた。北朝鮮兵約90人からなる部隊がボロネジ州に入り、ロシア軍のミサイル部隊と共同で活動する準備を進めているという。

ボロネジ州は、7月30日にウクライナ中部クリヴィー・リフ近郊のラドゥシュネを襲った弾道ミサイルが発射されたとウクライナ側が説明している地域でもある。

この攻撃では、大家族として知られていたヴォロノフさん一家の自宅が直撃を受けた。父親(47)、母親(41)、子ども7人、1歳半の孫の計10人が家にいたとされ、建物はほぼ完全に破壊された。

救助活動では複数の遺体や遺体の一部が発見され、DNA鑑定による身元確認が進められた。地元メディアは一家が犠牲になったと伝えている。軍務に就いていた長男は自宅を離れていたため難を逃れた。

ゼレンスキー大統領は攻撃後、使用されたのは北朝鮮製弾道ミサイルとの暫定情報があると明らかにし、「モスクワの悪党と北朝鮮の狂った政権との同盟だ」と強く非難した。一方、現地当局からは攻撃に「イスカンデルM」が使用されたとの説明も出ている。北朝鮮のKN23はロシアのイスカンデルMと外形や飛行特性が似ているとされ、攻撃直後の段階では兵器の特定を巡って情報が交錯した。ウクライナ側はレーダー情報などから北朝鮮製ミサイルだった可能性を調べている。

そして、その直後に明らかになったのが北朝鮮ミサイル部隊のボロネジ州展開だった。

ただし、7月30日にヴォロノフさん一家を襲ったミサイルを、今回明らかになった北朝鮮部隊が発射したことを示す証拠は確認されていない。部隊がいつボロネジ州に到着し、実際の戦闘任務を開始したのかも明確ではない。

現時点で確認できるのは、一家を襲った北朝鮮製とみられるミサイルがボロネジ州方向から発射されたとのウクライナ側情報があり、その同じ地域に北朝鮮のミサイル部隊が展開しているという事実だ。

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