ウクライナ国防省情報総局(HUR)のワディム・スキビツキー副局長は、北朝鮮がロシアに新たな軍部隊を送り、その規模が約8500人に達していると明らかにした。ロシアのプーチン大統領が9月にも金正恩総書記に最大5万人の追加派遣を求める可能性があるとも指摘しており、急速に拡大する露朝軍事協力の行方が注目される。

米CNNなどが21日、スキビツキー氏のインタビューを報じた。

それによると、ロシアに展開した北朝鮮軍の「新たな波」はすでに8500人規模に達し、主にウクライナと国境を接するロシア西部クルスク州に配置されている。部隊には工兵や地雷除去要員ら約1000人のほか、無人機(ドローン)操縦要員約400人も含まれるという。

HURは、今回派遣された北朝鮮兵がウクライナ領内で直接戦闘に参加するのではなく、主としてロシア領内の後方地域を固める役割を担うとみている。北朝鮮兵が後方任務を引き受ければ、それまで配置されていたロシア軍部隊をウクライナ国内の前線へ振り向けることが可能になる。

スキビツキー氏によると、これまでロシアに送られた北朝鮮要員は累計約2万5000人に上るという。北朝鮮軍の対ロシア派遣は、一時的な戦闘部隊の投入から、交代要員や専門部隊を継続的に送り込む段階に移っている可能性がある。

さらに注目されるのが、今後の大規模な追加派兵だ。

スキビツキー氏は、プーチン氏が9月に金正恩氏と会談する際、最大5万人の北朝鮮兵の追加派遣を求める可能性があるとの見方を示した。実現すれば、これまでの派兵規模を大きく上回り、露朝軍事協力は新たな段階に入ることになる。ただ、露朝両国はこれまでのところ、9月の首脳会談開催について何ら公式に発表していない。

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