4月に活動を再開した歌手で女優の広末涼子が、8月6日放送のTBS系情報番組『THE TIME,』で、騒動後初となる地上波出演を果たした。番組は復帰後初ライブの舞台裏に独占密着。
休養中の葛藤や病名を公表した理由、再び芸能活動に向き合う思いを率直に明かした。ファンから応援の声が集まる一方、ネット上では「地上波復帰はまだ早かったのでは」との意見もあり、賛否を呼んでいる。

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広末は7月18、24、25日の3日間、東京・丸の内のCOTTON CLUBでバースデーライブを開催。計5公演で『MajiでKoiする5秒前』『大スキ!』などを披露した。ライブでは髪をばっさり切り、大ブレイクした10代のころを彷彿とさせるショートカット姿で登場。「懐かしい広末のイメージだったりとか、同窓会みたいな気分になってもらえたら」と、その意図を語っている。

密着取材で特に印象的だったのが、2025年5月に「双極性感情障害」と「甲状腺機能亢進症」を公表した経緯だ。広末は、病気を「騒動の言い訳」にしたくないとの思いから公表をためらっていたという。そんな母の考えを変えたのが中学生の次男だった。

「ママのファンの人だったらそれを知りたいんじゃないか。それを隠して言わないで、どうしてお休みしてるんだろうって思わせる方がきっと心配だし、本当にママのことが好きなんだったら、離れていかないんじゃないか」

息子からそう指摘され、「180度(考えが)変わった」という。

活動休止のきっかけとなったのは、2025年4月の騒動だった。
新東名高速道路で乗用車を運転中、時速約185キロで走行して大型トレーラーに追突。その後、搬送先の病院で看護師を複数回蹴るなどしたとして傷害容疑で現行犯逮捕された。傷害容疑は不起訴(起訴猶予)となり、交通事故については過失運転致傷の罪で罰金70万円の略式命令を受けた。

1年以上を経ての地上波復帰に対し、ネットでは「やっぱり魅力ある女優さんだと思う」「好きなのでがんばってほしい」「失敗しても次のチャンスは与えられるべき」と再起を歓迎する声が上がった。その一方、「もう地上波復帰したことに違和感」「病気をじっくり治療してからの方がいいのでは」「騒動の内容が内容だっただけに復帰はまだ早い」と批判的な意見も少なくない。

ここでポイントになるのが「地上波復帰」の意味だ。

不祥事を起こした芸能人が復帰した場合、活動の場が舞台、映画、配信コンテンツ、ライブなどであれば、基本的には見たい人がお金を払ったり、自らアクセスしたりする。今回のバースデーライブも、広末を待っていたファンが集う場所だった。その場合は批判が少ない。

一方、地上波テレビは事情が違う。復帰に否定的な視聴者でも、チャンネルを合わせれば目に入る可能性がある。それだけ批判が起きやすい。
今回の反発が強かった要因には、騒動からの期間の短さだけでなく、復帰の舞台が「朝の地上波情報番組」だったこともあるのではないか。

本人はインタビューで、「昔みたいにかっこつけたり、理想の女優像を演じて頑張っている自分のターンは終わった」と語り、「自分の今の正直な最大限だけを見てもらって、ちょっとずつ細々とお仕事と向き合っていけたら」と今後について話した。

つまり、本人は「昔のように地上波でバリバリ活躍できる」とは思っていない。であれば、わざわざ地上波に出演して批判を浴びる必要はないように思える。

それでも彼女は、ファン以外の不特定多数が目にする地上波番組で、騒動や病気、葛藤、自身の弱さまで赤裸々に語った。この地上波出演は、ファンだけに向けた活動にとどまらず、批判も含めた世間の視線と再び向き合いながら「芸能の仕事で生きていく」という強い決意表明のように感じられる。

広末は10代のころから数々の映画やドラマに出演し、長年にわたって女優としてキャリアを積んできた。騒動を経ても、その存在感や演技力を評価する声は根強い。結局のところ、今後の評価を左右するのは、これからどんな仕事を選び、どのような姿を見せていくかだろう。女優としての実力と今後の積み重ね次第で、世間の見方も大きく変わっていくのではないだろうか。

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