日本製紙グループの日本製紙クレシア株式会社が展開する「クリネックス」は、心を揺さぶる短歌を募集したキャンペーン「クリネックス涙腺短歌」の入賞作品を8月31日(月)に発表した。

このコンテストでは、昨今SNS等においてZ世代を中心に巻き起こっている“短歌”に注目。
嬉しい涙、寂しい涙など“涙”をテーマにした心を揺さぶる短歌、題して「涙腺短歌」を募集。約2か月にわたるキャンペーン期間で寄せられた短歌は、総数44,705首。当初の想定6,500首を遥かに超える大きな反響となった。審査員には、お笑い芸人のヒコロヒーさん、歌人の木下龍也さん、文筆家の土門蘭さんを迎え、最終審査会を実施。
ヒコロヒーらが選ぶ泣ける短歌…クリネックス涙腺短歌、入賞作品発表

最終審査会はノミネート作品が並ぶ緊張感あふれる会場で行われ、審査員の3名はそれぞれが気に入った短歌に付箋を貼り、各テーブルを回りながら作品一つひとつの言葉とじっくり向き合い、1首の短歌から広がる様々なドラマや背景の想像に審査員同士が感嘆の声をあげる場面も。また、「広く届けられる短歌」「個人的に好き」といった熱い推し合いも繰り広げられ、審査員3名が悩みに悩んだ末、厳正なる審査を経て、最優秀賞(1本)、優秀賞(5本)、審査員賞(15本)、佳作(30 本)が決定。
ヒコロヒーらが選ぶ泣ける短歌…クリネックス涙腺短歌、入賞作品発表

最終審査会の結果、最優秀賞(賞金30万円)、優秀賞(賞金5万円)に選ばれた作品は以下。

◆最優秀賞
「そこだけが床は四角く色濃くて確かに猫は十二年いた」
ヒコロヒーらが選ぶ泣ける短歌…クリネックス涙腺短歌、入賞作品発表

◆優秀賞
「この家のドアみな少し開いていて 猫と暮らした日々のそのまま」
「電球も替えれるようになったからきみは誰かを照らしていいよ」
「お母さんいつか私を忘れたら今度は友だちになってよね」
「だいすきな絵本のようにそばにいて愛されながらぼろぼろになる」
「花よりも花でしたけどほんとうに花になったらだめじゃないすか」

この他、審査員賞(賞金3万円)、佳作も選出。

審査員をつとめたヒコロヒーさんは、最優秀賞に選ばれた作品について「喪失について描いている短歌が多く集まった中で、最優秀賞の作品は『喪失したことが存在している(存在していないことの存在)』を描いているんじゃないかなと感じて、そこにみんなが惹かれたのだと思います。『猫は』という部分はもうちょっとひねったり工夫があってもいい歌だとは思うのですが、あえて『猫は』というまっすぐな言葉にしたことで、逆にすごく大衆性が生まれているのかなとも感じました」とコメント。
ヒコロヒーらが選ぶ泣ける短歌…クリネックス涙腺短歌、入賞作品発表

また、今回のテーマ“涙”にちなみ、最近、感情が揺さぶられて「泣きそうになった瞬間」を伺うと「この間乗ったタクシーでの出来事ですね。タクシーの運転手さんに行き先を伝えたら『申し訳ございません、分かりません』と言われて、別のことで落ち込んでいたこともあり、少しイラッとして『有名(な場所)ですよ!』って言っちゃったんです。
本当に人として底が知れる話で情けないんですけど(笑)。『本当に申し訳ありません』と言われながら、目的地に着いた時、 運転手さんが『あちらがその有名なところですか?今日で覚えておきます』と仰って。そう言われた時に「自分は何て小さい人間なんや」と自分の情けなさに 泣きそうになってしまいました(笑)。本当に申し訳なかったです」と語る。

そして、歌人の木下龍也さんは最優秀賞について、「亡くなったペットの歌は多くありましたが、この歌は描き方が特殊でしたね」、「猫を飼っていない僕もその部屋の一角が目に浮かびましたし、広く深く胸を打つ作品かと思います」、文筆家の土門蘭さんは「まず『そこだけが床は四角く色濃くて』という表現が印象的で、作者の部屋のイメージがふっと浮かび上がるようでした。きっと、猫のためのマットが敷かれていたのでしょうね。太陽や照明の光で床が色褪せていく中、マットが敷かれていた部分だけが色濃く残っている。『十二年』という時間の蓄積と、今の猫の不在が鮮やかに表現されていて、いなくなったことへの寂しさと共に、今も一緒にいるような愛情を感じる短歌だと思いました」と話している。
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